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導入事例 - 福島コンピューターシステム株式会社 -
COVID-19対策として全社在宅勤務を決断、早期に実行
- Cisco Meraki在宅勤務パッケージでスピーディにテレワークを全社展開 -
福島県を本社に東京、北関東に拠点を展開する福島コンピューターシステム株式会社(FCS)。業務系、制御系の受託開発やソリューション販売、メーカー、SIer向けに派遣やSESなどを提供し、アプリケーション、Webシステム、クラウドPaaSによる高速開発を強みとしています。
同社は2020年4月、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う全従業員への在宅勤務拡大対策として「Cisco Meraki 在宅勤務パッケージ」を採用。ニューノーマルに向けて安全、安心な事業継続の仕組みをスピーディに構築しました。
●導入ユーザ
福島コンピューターシステム株式会社
福島県を本社に東京、北関東に拠点を展開する独立系SIer。業務アプリケーションや制御、組み込み系システムの開発から保守、特定技術者派遣業務などを行い、近年ではクラウドプラットフォームを活用した開発なども多く手掛けています。
事例のポイント
✓ FCS様のチャレンジ
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ニューノーマル対応でこれまで数名にとどまっていた在宅勤務を全従業員に拡大
✓ Cisco Merakiを選んだ理由
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自宅既存回線を利用し、面倒な設定不要ですぐに利用できる
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初期設定が不要で展開しやすく、利用状況もダッシュボードで可視化可能
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設置さえすればPCを開くだけで一瞬で社内と同じ環境に
✓ これからの展望
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本社側の基幹ネットワークもCisco Merakiで更改、SD-WAN化も検討
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自社導入をユースケース化し、他のソリューションと組み合わせての顧客提供を予定
COVID-19対策でテレワーク対象が全社員に拡大
2020年4月、新型コロナ感染症(COVID-19)拡大に伴う非常事態宣言の発出により、約300名の全従業員に在宅勤務ニーズが一気に高まりました。それまで同社での在宅勤務は、福利厚生の一環として数名にとどまっていました。
ICTソリューション事業部 執行役員 部長の本多悟氏は直面した課題を、次のように話します。「感染者の発生による入館制限など、突発的な事態に備えて社員だけでなく派遣社員も含めた全従業員が在宅勤務できる環境整備が必要となりました。当初は一部で利用していたモバイルータを追加購入し、社員に配布する取り組みを実施しましたが、実際に始めてみると回線利用量が想定をはるかに上回ることが発覚しました。大容量のビデオ会議が頻繁に行われるテレワークでは帯域が不足し、朝や夕方の時間帯で接続不安定になる事象が起こりました。さらに、それに見合うモバイルルータ機種購入と回線契約のための費用も高額で、同社の試算では年間1,500万円ほどかかることが判明したのです。」
特別なことが不要で、置いてつなげばすぐに使える利便性と展開性を評価
そこで同社は今後も継続的に、かつ高効率なテレワークを遂行可能なソリューションの調査、検討に取り掛かりました。いくつかリモートワーク用のクラウドサービスが候補に挙げられたものの、いずれも提供側のインフラが脆弱なためか、この時期に利用者が急増したことでサービスが不安定になるなど、実用に耐えなかったとのこと。
さらに情報収集を続ける中で、 iDATEN(韋駄天) テレワーク支援サイトに掲載の「Cisco Meraki在宅勤務パッケージ 構成イメージ」図*を見て、これが求めているものだとの確信を持ち、DISに提案を依頼。すぐさま、Cisco Meraki 在宅勤務パッケージの採用を決定しました。
本多氏は、採用の理由を次のように説明します。「Z3を自宅のネットワークに接続するだけで、社員は面倒なVPN の設定やID、パスワードの入力も不要ですぐに使える。管理者側も利用者側も何も特別なことをせず、自宅でノートパソコンを開くだけで社内と同じ環境が一瞬で得られる圧倒的な利便性と展開のしやすさが、最大の決め手でした。」
*テレワーク支援サイトに掲載の「Cisco Meraki在宅勤務パッケージ 構成イメージ」
緊急事態下のDISのスピーディな対応も評価
加えて本多氏は、DISおよびシスコの一連のスピーディな対応も評価します。「4 月上旬の検討開始から、わずか 3 週間程度で社内の展開が始められました。5月の大型連休前に一部でも始めたい、という思いで社内検討も猛スピードで行いましたが、申し込み翌日に検証機が届いたのには驚きました。COVID-19感染拡大のさ中、各社がその対応に追われる時期でしたがDISは問い合わせや見積依頼に対する返答も常に早く、本番機も速やかな納品が可能との回答で、安心して導入を進めることができました。」
事前設定もなく、展開も利用もスムーズ
同社では本社勤務の社員を対象に、Z3を250台導入。4月末に比較的ITリテラシーの高い社員24名に先行して配布、5月上旬から順次配布を進め、5月には全社員への展開が完了した。
運用を担当する管理本部 情報システム室の稲田勝仁氏は、展開と利用のしやすさを次のように評価します。「配布前の作業は箱を開けて管理番号シールを貼り、台帳に記入するだけで事前の設定などは不要。ものの数分で終わります。管理上の初期登録もオーダー番号ひとつでクラウド上のダッシュボードに一括登録され、利用PCの紐づけもダッシュボードでネットワーク登録とMacアドレスを設定するのみで1分足らずで完了します。利用者側も箱から出して接続するだけで、VPN設定やパスワード管理などの面倒な作業は一切ありません。」
前例のない全社員の在宅勤務という事態に、同社ではこれまで把握していなかった各家庭のネットワーク状況について社内アンケートを実施、事情に応じた接続を促すなど、安定、効率的なテレワーク実施のための取り組みが続けられています。
本社側の基幹ネットワークをCisco Merakiで更改
自社導入をユースケース化し、他のソリューションと組み合わせての顧客提供を予定
以前から検討されていた本社基幹ネットワークの更改も、同社は今回の経験を踏まえて Cisco Meraki で統一することを決めました。MX シリーズ の導入により、回線の冗長化も進めています。次に計画されるのが、各拠点の閉域網の見直しです。本多氏は「現在、すべて本社を経由している構成を、クラウドサービスの利用増大に伴い拠点から直接接続するローカルブレイクアウトに変えたい。災害時の事業継続の観点からも、SD-WAN 化を検討しています。」と語ります。
最後に本多氏は、顧客にネットワークソリューションを提供する同社の立場から、DISとシスコへの期待を次のように結びました。「我々は県内、近県のお客様にネットワークソリューションを提供する立場でもあります。今回、自社導入したCisco Merakiはこれからの働き方に最適なソリューションとして、お客様にもぜひ、体験いただきたいと考えています。自社の体験を元にユースケース化し、さまざまなソリューションと組み合わせての提供を予定しています。DISとシスコにはこれからも、事例をはじめとした最先端の情報提供に期待しています。」
製品・サービス紹介
Cisco Meraki 在宅勤務パッケージ
Cisco Meraki MXシリーズをVPNサーバーとして利用することで、既存ネットワーク環境を大きく変更することなく速やかに在宅勤務環境を構築できるソリューションです。Cisco Meraki導入後の運用・管理をサポートする「Merakiマネージドサービス」とセットでのご提供により、安全、安心な在宅環境をスピーディに実現します。
MX84
MX67
Z3
Meraki マネージドサービス
「Merakiマネージドサービス」は、Cisco Meraki導入後の監視・運用・保守対応をDISが一括して代行する、DISオリジナルのサービスです。導入した機器の稼働状況を24時間365日監視し、不具合が発生した際は保守品の手配まで行なうなどのきめ細かいサービスにより、ネットワーク運用にかかるコストと手間を、大幅に軽減します。
お問い合わせ
Cisco Meraki在宅勤務パッケージに関するお問い合わせは、DIS営業担当または下記までご連絡ください。