担当者コラム
VMware新サブスクリプションライセンスについて
こんにちは、VMware担当の千葉です。
この度、BroadcomによるVMwareの買収に伴いvSphereのライセンス体系が大幅に変わることとなりました。
今回のコラムでは新しいライセンス体系について、現時点で明らかになっている情報を整理してご紹介させていただきます。本コラムはVMwareから公開されているPricng and Packageをもとに構成いたしました。最新の情報はVMwareの公式サイトをご確認ください。内容が変更となった場合は記載の内容を修正させていただく場合がございます。
最後によくいただくご質問をまとめておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
主な変更点は以下の三点となります。
順を追ってご説明させていただきます。
サブスクリプションライセンスのみに
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新ライセンス体系においては製品の有期限使用権と保守がセットになったサブスクリプションライセンスのみの提供となります。vSphereを使用いただく期間、ライセンスをご購入いただく必要があります。期間は1年、3年、5年のみとなり、それ以外の期間に調整することはできませんのでご注意ください。また、サブスクリプションの開始日も指定することはできません。
保守についてはProduction SnSが含まれております。Production SnSの内容については以下リンク先をご覧ください。
従来VMwareが販売していたサブスクリプションライセンスと異なり非接続型のライセンス認証となっております。ライセンス認証のためにインターネットに接続する必要はございません。vSphere+で必要となっていたCloud Gatewayも不要となります。
vCenterについては全てのエディションに標準で含まれるようになりました。
コア数単位での課金
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続いてライセンスの購入単位についてですが、従来の物理CPU単位から物理コア単位に変更となりました。1物理CPUあたり最低16コア分のライセンスを購入する必要があり、16コアを超えるCPUの場合は物理コア数分ご購入いただく形となります。
上の図の例では12コアのCPUが2個の場合、32コアライセンス必要で、48コアのCPUが2個の場合は96ライセンス購入いただくことが必要なことを示しています。
製品バンドル+アドオンによるライセンス体系の簡素化
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新しいライセンス体系でvSphereのエディションについては上の図の通り以下の4つとなります。
・VMware Cloud Foundation(VCF)
・vSphere Foundation(VVF)
・vSphere Standard
・vSphere Essentials Plus
従来製品との対応は以下の通りとなります。
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Essentials kit
直接の後継が無いため、現在ご使用中のお客様はEssentials Plusへの移行をご検討ください。
Essentials Plus
従来通り最大3ホスト6CPUまでという制限は変わらないのですがライセンス1式で96コアまでとなりますので注意が必要です。96コアを超える場合はライセンスを2式購入いただく必要がございます。
制限事項抜粋
・3 物理サーバ制限
・サーバ当たり2 物理 CPU 制限
・物理CPU あたり 32 コア制限( 2 物理 CPU 環境)
・物理CPU あたり 64 コア制限( 1 物理 CPU 環境)
アドオンライセンスについて
アドオンライセンスにより付加機能をご利用いただくことができるようになります。各エディションに追加可能なアドオンは以下の通りです。
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NSXのマイクロセグメンテーションを使用する場合はVMware Cloud FoundationにFirewallアドオンを追加するといった形になります。
vSAN
vSANのライセンスについては少々複雑なため少し詳しくご説明します。
基本ルールは以下のKBに記載されています。
Counting Cores for vSphere Foundation and VMware Cloud Foundation and TiBs for vSAN Add-on (95927)
まとめると以下の通りとなります。
1ライセンスでvSAN 1TiBの使用権
キャパシティ層の合計物理ディスク容量分ライセンスが必要(TiB変換を考慮する必要有)
VMware Cloud Foundationには1コアライセンスに1TiBのvSANライセンスが含まれるため、容量が超過する場合のみアドオンの追加が必要となります。
例1
12コアのCPUを2個搭載したホスト4台
キャパシティ層はホストあたり1.2TB×4本
で構成されたvSANクラスターの場合
vSANのキャパシティ層の物理容量は
1.2TB × 4本 × 4ホスト = 19.2TB ≒ 17.46TiB
したがってこちらの構成の場合は18ライセンス必要となります。
ただし、Cloud Foundationの場合は1コアライセンスに1TiBのvSANライセンスが含まれるため
16コア × 8CPU = 128ライセンスとなりvSANの追加ライセンスは不要となります。
例2
12コアのCPUを2個搭載したホスト4台
キャパシティ層はホストあたり12TB×4本
で構成されたvSANクラスターの場合
vSANのキャパシティ層の物理容量は
12TB × 4本 × 4ホスト = 192TB ≒ 174.62TiB
したがってこちらの構成の場合は175ライセンス必要となります。
ただし、Cloud Foundationの場合は1コアライセンスに1TiBのvSANライセンスが含まれるため
16コア × 8CPU = 128ライセンスとなり175 - 128 = 47ライセンス必要となります。
また、vSANについてはホストではなくクラスターに割当てるライセンスとなるため、既存環境へノード追加の場合は既存分含めて買い直す必要がありますのでご注意ください。
最後によくいただくご質問をまとめさせていただきました。
よくいただくご質問
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Q
ライセンス認証にインターネットへの接続は必須ですか?
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Q
vCenterは含まれていますか?
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Q
ダウングレードして旧バージョンを使用できますか?
-
Q
既存環境(OEM製品含む)で新しいライセンスを使用するには?
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Q
ライセンス開始日を指定することはできますか?
いかがでしょうか。新しいvSphereのライセンスに関して現時点で判明している情報を整理してお伝えさせていただきました。情報に関しては変更される可能性もあり、変更があった際はこちらの記事を順次更新させていただきます。