vSphere 7 最新情報について!

こんにちは、VMware担当の及川です。

今回はvSphere7についてのコラムとなります。待望のvSphere7がリリースされました。現時点で収集した情報について、展開させて頂きます。

■Edition、バージョン比較関連情報

まずは、どんな機能が追加されていて、過去のバージョンと比較して何が異なるのか?そんな場合は、以下サイトにてDATASHEETが公開されています!今回製品リリース前に情報が出ていることもあり、VMwareとしてもかなり力を入れていることが分かります。

vSphere7のEdition比較情報
https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/vsphere/vmw-flyr-comparevsphereeditions-uslet.pdf

vSphere6.5~7のバージョンによる機能比較情報
https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/products/vsphere/vmware-vsphere-feature-comparison-datasheet.pdf

■機能関連

リリース前にブログやYouTubeにて公開されておりました。
この中からいくつかご紹介いたします。
https://blogs.vmware.com/vsphere/vsphere-7
https://www.youtube.com/playlist?list=PLymLY4xJSThobr14re6QPul2xTfEFTR3d

  • Application -Focused Management(Kubernetes対応)

    Project Pacificが製品版としてリリースされ、正式にKubernetesがESXiの中に組み込まれました。Project PacificについてはVMworldで発表されたタイミングで簡単にまとめております。
    https://www.idaten.ne.jp/portal/page/out/secolumn/vmware/column58.html

    これからはESXi上で直接コンテナが利用できる時代がやってきます!

  • Assignable hardware support for vGPU and vSphere DirectPath I/O™ initial placement

    DirectPath I/Oの進化版ということで、Dynamic DirectPath I/Oという名前で機能強化されます。旧来のDirectPathは、PCIeデバイスを仮想マシンにパススルーで割り当てる機能で、有効にするとDRSやvMotionが使えませんでした。これは、直接ハードウェアのアドレスを仮想マシンの構成ファイル(VMX)に割り当てる仕組みのため、vMotionでVMが稼働するホストが変更されると、アドレスが変わってしまうため利用できませんでした。(Cisco UCSを使った、VM-FEXを有効にしたVMはvMotion利用可能です)これを解消するため、PCIeデバイスのハードウェア情報を一部仲介レイヤーで管理することで、ホストが異なっても認識可能となるようです。

    詳しくは、下記のYouTubeをご確認ください。
    youtube.com/watch?v=AbOeM5Ojt2g&list=PLymLY4xJSThobr14re6QPul2xTfEFTR3d&index=9&t=0s

  • Identity federation with Active Directory Federation Services

    vCenterのログイン認証について、Active DirectoryのFederation Servicesと連携し、トークンベースの認証が可能になります。Hybrid Cloudのコアコンポーネントでもありますので、よりクラウドベースなソリューションに進化しているのが分かります。

<簡素化されたライフサイクル管理>

vSphere7ではインフラのハードウェアとソフトウェアのライフサイクルの簡素化のためいくつか機能追加されています!

  • vSphere Lifecycle Manager

    従来のUpdate Managerの後継になります。今まではUpdateをする場合、VMwareのパッチが適用されるだけでしたが、サーバーベンダー提供のDriver等もツール上からUpdateできそうです!一つの画面でパッチが一括で適用できるのは個人的にとてもうれしいです!

  • vCenter Server update planner

    相互運用性を確認し、最適なUpdateのフォローをしてくれるツールです。

  • vCenter Server profiles

    vCenterの設定プロファイルをREST APIを使ってJsonで吐き出すことが可能になります。これもうれしい機能です。スクリプトで自動化にも使えますし、設定情報管理も自動化できますね!

    Listで確認をし、Exportで構成を吐き出す。Validateにて適用可能か検証し、Importで設定を流し込む。Jsonファイルになりますので、事前に定義できますし、展開も容易になります。

  • vMotion、DRSの機能改善

    <vMotionの改善ポイント>
    データベースやミッションクリティカルなワークロードのvMotionをサポートするようになりました。より、パフォーマンスが必要なVMへの対応です。

    <DRSの改善ポイント>
    今まではクラスタ全体のリソース状況を加味し、リソースが偏らないよう、均一化を図っていました。DRSは5分間隔で実行され、リバランスを定期的に行います。

    今後はVM単位のDRSスコアを見て、最も高いDRSスコアを提供するホストに移動します。これまではホストの負荷状況に応じて、移行を行っていましたが、これからはVMのDRSスコアベースでの移行となり、1分間隔に実行されるようです。

  • Maximum Configurationの向上

    最大値の更新です。どこまでいくのでしょうか、、、かなり大きなDCでも少ないホスト数で十分になってきているのではないでしょうか?

     

    vSphere 6.7

    vSphere 7

    vCenter Server(単一ノード)

    vCenter あたりのホスト数

    2,000

    2,500

    管理可能なPower on VM数

    25,000

    30,000

いかがでしたでしょうか?
他にもセキュリティ関連で、vSGA(Virtualized SGA)のサポートやvCenterのマルチホーミング対応など様々なUpdateがありますので楽しみにしましょう!

VMwareの記事




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