VMware 担当者コラム
VMware・ライセンス
ライセンスキーのバージョンダウングレードについて
皆様こんにちは!
VMware担当の戸部です。
2020/4/2にvSphere 6 は終息し、後継製品のvSphere 7がリリースされました。
そのリリースに伴い、最近「vSphere7からvSphere 6へのダウングレードは可能なのか?」というお問い合わせを多く頂いております。
なので、本コラムではそんな疑問にお応えすべく、vSphere7からvSphere 6へのダウングレードについてお話していこうと思います!
また、ライセンスキーのダウングレード手順についても書きましたので、実際にダウングレードを行う際にご参考いただければと思います!
<そもそもダウングレードはできるの?>
ライセンスの購入は最新バージョンのみとなりますが、vSphere7からvSphere 6へのダウングレードはできます!!
また、vSphere 6ライセンスキーはvSphere (ESXi) Ver. 6.0.x - 6.7.x 間のどのバージョンにも適用可能です。
マイナーバージョン(6.x)はMy VMwareからダウンロードする際に選択が可能ですので、ご希望のバージョンをインストール後、ダウングレードしたライセンスキーを適用してください。
<バージョンダウングレード手順>
では、実際にvSphere7ライセンスをvSphere 6ライセンスへダウングレードしてみようと思います!
なお、VMware Knowledge Baseにもライセンスのダウングレード手順の記載がありますので、こちらも併せてご確認下さい。
☆My VMware でライセンス キーをダウングレードする方法 (2006975)
https://kb.vmware.com/s/article/2006975?lang=ja
※記載の製品、バージョンが異なっていても手順は同じです
注意!
ライセンスキーのダウングレードが可能なのは、スーパーユーザー、プロキュアメントコンタクト、またはライセンスキーのアップグレードとダウングレードの権限があるユーザーのみとなります。
自分が何の権限を持っているかについては、My VMware内の「権限の管理」→「利用可能な権限」タブで確認できます。
※何も表示されなかったら、権限が付与されていない可能性が高いです・・・。
(1) My VMwareにログイン
ライセンスキーのダウングレードはMy VMwareという専用サイトにて行いますので、
まずはMy VMwareにログインします。
☆My VMware
https://my.vmware.com/jp/web/vmware/login
(2) 「ライセンスキー」ページを開く
ライセンスキーは「ライセンスキー」ページにて管理されています。
上のメニューから「製品」→「購入した製品の管理」→「ライセンスキー」の順で
いけます。
※クイックリンクからも移動可能です
(3) ダウングレードしたいライセンスキーを選択する
-
実行するアクションを「ライセンスキーのダウングレード」に選択します。
-
フォルダを1つ以上選択すると、フォルダ内のダウングレードできる製品がすべて表示されますので、そこからダウングレード対象のキーを探します。
もし、「フォルダが多くてどこにダウングレードさせたいライセンスキーがあるかが分からない!」という場合は、「製品別」タブを選択すれば製品名で探すことが可能です。
それでも製品が多い場合は、フィルターで製品名を入れることで絞り込むこともできます。
なお、「製品別」タブに変えて探す際は、まず「製品別」タブを選択してから、
実行するアクションを「ライセンスキーのダウングレード」に変更して下さい。
※「ライセンスキーのダウングレード」に選択した状態で「製品別」タブを選択すると、デフォルトの状態に戻ってしまうため
またフィルターも使う場合、「ライセンスキーのダウングレード」に選択した状態で
フィルター検索を行うと製品が表示されないため、フィルターで絞った後、
対象の製品を選んでから実行するアクションを「ライセンスキーのダウングレード」に変更して下さい。
※表示させた後に変更すると画面がリセットされてしまいます
もし、ダウングレードさせたいライセンスキーが判明している場合は、「ライセンスキーを検索」に対象のライセンスキーを入力して表示させることもできます。
(4) いざダウングレード!
-
製品を選択後、ダウングレードしたいライセンスキーにチェックを入れ、続行を押します。
-
ダウングレードするライセンスの数を選択します。
また、警告文がありますので、こちらの内容に同意したらチェックを入れて、確認をクリックします。
ちなみに・・・・
バージョンダウングレードは1世代ずつしか下げられないため、例えばvSphere 7 → vSphere 5 のようにバージョンを2世代分下げたい場合はvSphere 7 → vSphere 6 → vSphere 5のように下げる必要があります。 -
ダウングレード完了!!
ダウングレードを行うと、ダウングレード後のバージョンのライセンスキーが新たに生成されます。元となったライセンスキーは使えなくなっているので、気を付けてください。
また、生成されたライセンスキーは元のライセンスキーがあったフォルダに入っています。新たに生成されたライセンスキーは次の作業で必要になるのでコピーしておいてください。
(5) ダウングレードの確認
ダウングレードが本当にできているかを確認してみましょう。
(4)-4でコピーしたダウングレード後のライセンスキーを検索画面に入れます。
vSphere 6と出てきました!ダウングレード成功の確認ができました!
念のため製品をクリックしたところ、ダウングレード時に生成されたキーが確認できました。念のため製品をクリックしたところ、ダウングレード時に生成されたキーが確認できました。
ちなみに「>」をクリックすると出てくる「ライセンス履歴の表示」では、そのライセンスキーの履歴を見ることができます。
今回のライセンスキーでは下のように表示されました。このライセンスキーがvSphere 7のライセンスキーをダウングレードして生成されたものであることや、いつ、誰が作業を行ったのかを確認できます。
最後までご覧いただきありがとうございます!
こちらのコラムが皆様の助けになれば幸いです。
どこかのタイミングでバージョンアップグレード手順についても紹介していきたいと思っておりますので、その時は宜しくお願いします!
VMwareの記事
※閲覧にはiDATEN(韋駄天)へのログインが必要です。