HYCUで楽々データ保護
第19回 Microsoft Office 365のバックアップサービスについて

 
 
こんにちは、HYCUの吉田です。
 

今回は2021年2月10日にリリースしたMicrosoft Office 365のバックアップサービスについてご紹介したいと思います。
 

よく頂くご質問ですが、Microsoft Office 365にバックアップは必要なのでしょうか?
サービスの可用性は高く、メールの場合、誤って削除をしても「削除済みアイテムをサーバーから復元」機能が利用できます。OneDriveやSharePoint Onlineのファイルであればごみ箱やバージョン履歴が利用できます。一見、バックアップは不要に思えます。
 

ですが、ネイティブの機能だけでは課題があります。例えばExchange Onlineの場合はこちらのような課題が考えられます。
 

  • 「削除済みアイテムの復元」機能は保持期間が短く、いざ復元が必要な時は永久に削除された後という可能性がある。

  • メールデータ保持が各ユーザー任せの為、データ管理を保証できない。「インプレース保持なし」ではデータ喪失の脅威にさらされ、「インプレース保持あり」だと費用が増加する。

  • コンプライアンス機能はE3以上のプランが必要となり、Eメールジャーナルを検討する場合はExchange Online外部にジャーナリングメールボックスを準備する必要がある。

  • 検索機能が弱く時間が掛かる。

 
また、OneDriveおよびSharePoint Onlineの場合はこちらのような課題が考えられます。
 

  • 他のエンタープライズファイル同期や共有と異なり、リアルタイム同期機能によりランサムウェアのようなマルウェアの感染が広がり易く、バックアップ機能はあまり適していない。

  • ごみ箱やバージョン履歴は本来のバックアップではなく、IT担当者がバックアップや復元を管理できない為、潜在的なリスクが存在し、復元プロセスが遅くなることがある。

  • ごみ箱もバージョン履歴も容量を消費する為、長期保管に向かない。バージョン履歴はアクティブなファイルと深く関連している為、アクティブなファイルが削除されると、古いバージョンも同時に削除される。ユーザーが手動でごみ箱からアイテムを削除すると、復元する手段がない。アイテム保持ポリシーによりデータ保持も可能だが、容量とコストが増加する。

  • 検索機能が弱く時間が掛かる。

 
その為、Microsoft 365のバックアップも必要と考える方が増えており、サードパーティ製品を導入する事例も増加しています。
 

では、他のバックアップ製品と比べてHYCUは何が良いのでしょうか?
一言で言うと、HYCUはストレージを含めた全てをクラウドサービスとして提供する点です。サービスの為、お客様がご自身で運用する必要がなく、これらの利点を得られます。
 

  • バックアップ基盤の設計/構築/保守が一切不要です。

  • ストレージがサービス込みであり、ストレージの購入も管理も容量追加も一切不要。加えて、既定ではデータを永久保存します。

  • バックアップジョブの管理が不要です。決められたスケジュールに従い、自動的にバックアップジョブが実行されます。

  • 製品画面は日本語に加え多言語に対応します。エンドユーザーに復元機能を委任しても容易に操作ができます。

  • Eメールジャーナリングに対応し、送受信メールを漏れなくバックアップできます。いつのメールでも、誰のメールでも復元可能です。

  • 豊富なコンプライアンス対応機能。

  • メール環境の洞察機能。

  • 高速かつ高度な詳細検索。

 
いかがでしょうか?
機能の詳細については製品資料をご参照頂ければと思いますので、このブログでは、バックアップサービス開始の流れをご案内し、最後の締めとさせて頂きます。
 

サービスの開始方法

オンプレミスのバックアップ製品と同様、販売店様からサブスクリプションをお求めいただけます。

HYCU社はお客様のMicrosoft Office 365アカウントに権限を付与しますので、お客様は権限が付与されたアカウントでHYCU Protégé for O365画面にログインします。

  • シングルサインオンにも対応しています。

 

製品ログイン画面

 
次にダッシュボードの「+バックアップの追加」ボタンから次の画面に進み、「新規バックアップの追加」ボタンをクリックすることで、バックアップ対象となるMicrosoft 365を追加します。追加の際、ユーザーを自動で追加するか手動で追加するか選択できます。購入するライセンス数に応じてご指定ください。
 

バックアップの追加画面

 

バックアップ対象ユーザーの選択画面

 
構成により追加の設定作業はありますが、基本的な準備は以上です。
組み込まれたスケジュールに従い、自動的にバックアップが開始されます。各ユーザーに権限を付与することもできますので、運用に合わせてご検討ください。
 

アカウントリストの画面

 
今回のブログは以上となります。HYCU製品の容易さをご理解頂ければ幸いです。
また、製品評価をご検討の際は是非ご相談ください。
 

HYCUはフリートライアルをご提供しておりますので、是非お試しください。
 

 
どうもありがとうございました。