HYCUで楽々データ保護
第31回 サイジングの更新

こんにちは、HYCUの吉田です。

HYCU製品のバージョンが5.2.0以降から必要リソースが変更されました。それに伴い、HYCU仮想アプライアンスのサイジングについて更新いたします。

HYCU仮想アプライアンスは4つのタイプがあります。

Backup Controller

管理サーバー兼、仮想マシンと物理マシンのバックアップを実行します。

Instance

Nutanix Filesに代表されるファイルサーバーのバックアップを実行します。また、VMware環境ではHotAdd転送モードを実行するプロキシのような役割にもなります。

R-Shield Scanner

YARAルールを用いたマルウェア/ランサムウェアのスキャンを実行します。

Manager

複数のBackup Controllerを集中監視します。

Backup Controller

こちらの表が参考になります。

  • ユーザガイド記載の表を一部変更しています。

詳細:細かなサイジングは以下の考え方に沿って行います。

  • クラウドストレージにデータを保存する場合、vCPUとメモリを16以上にします。保護対象VMが少ない場合はこれに限りません。
  • 同時バックアップ数に合わせてvCPUとメモリを追加します。HYCUによる圧縮処理が無い場合は同時1台につきvCPUを1とメモリを1GB追加します。圧縮処理を行う場合は同時1台につきvCPUを1.5とメモリを2GB追加します。
    • 例1:4台同時バックアップ、HYCUによる圧縮なし
      5 vCPU(管理用1 + 同時4)、8GBメモリ(最小4GB + 同時4GB)
    • 例2:8台同時バックアップ、HYCUによる圧縮あり
      13 vCPU(管理用1 + 同時8 x 1.5)、20GBメモリ(最小4GB + 同時16GB)
  • 暗号化を有効化しても、リソース追加は特に必要ありません。
  • 推奨リソースを満たしていなくでもバックアップ/復元は行えますが、パフォーマンスに影響があります。

Instance

既定では8vCPU、1コア、16GBメモリ、OSディスク20GB、データディスク128GBのリソースで自動作成されます。多くの場合は変更不要ですが、必要時はBackup Controllerと同じく同時バックアップ数を元にサイジングします。

R-Shield Scanner

Backup Controllerと同じリソースにすることを推奨します。

Manager

多くの場合、4vCPU、1コア、8GBメモリ、OSディスク20GB、データディスク128GBのリソースで十分です。

次はバックアップストレージについてご紹介します。
HYCUではバックアップストレージのことをターゲットと呼び、SMB/NFS/iSCSIプロトコロで接続するストレージ、Azure Blob/Google Cloud Storage/AWS S3及びS3互換ストレージをターゲットとして登録できます。

ターゲットのサイジングにはこちらの情報が必要となります。

  • 保護対象となるVM数やファイルサーバーの容量
  • 保護対象のデータ総容量とVM毎の平均データ容量(バックアップ対象は実容量のみ)
  • 日々のデータ変更率や増加率
  • バックアップ実行頻度と保持世代数、実行時間帯
  • 同時バックアップ数
  • ターゲットストレージのタイプと重複排除機能の有無
  • データ圧縮の必要性
  • コピージョブやアーカイブの必要性

また、バックアップターゲットへのデータ保存は完全+増分バックアップの繰り返し、アーカイブターゲットへのデータ保存は永久増分方式、ファイルサーバーのバックアップはストレージタイプを問わず永久増分方式と言う特徴があります。
これら元に計算を行いますが、容易なサイジングを実現するため、HYCUはサイジングツールを公開しています。以下でサイジングツールの使い方をご紹介します。

例を元に使い方をご紹介します。

例1

Nutanix環境の仮想マシン100台:10TB、日次データ変更率3%、圧縮率2分の1、保持期間7日、NASへのバックアップ

  • Select Source: Nutanix | VMware | Physical
  • Total Capacity: 10TB
  • Average Capacity Utilization: 100%
  • Estimated Daily Change Rate: 3%
  • Compression Rate: 2
  • Backup Retention: 7
  • Backup Chain Length: 7

必要なバックアップ容量は11.8TBになります。

例2

Nutanix Files 100TB、日次データ変更率3%、圧縮率2分の1、保持期間7日、永久増分バックアップ、NASに保存

  • Select Source: Nutanix Files | Dell Power Scale (Isilon) | NetApp ONTAP | Generic File Server
  • Total Capacity: 100TB
  • Average Capacity Utilization: 100%
  • Estimated Daily Change Rate: 3%
  • Compression Rate: 2
  • Incremental Forever Backup / Copy: Yes
  • Backup Retention: 7

必要なバックアップ容量は59TBになります。

例3

Nutanix環境の仮想マシン100台:10TB、日次データ変更率3%、圧縮率2分の1、保持期間7日、一次バックアップとしてスナップショット作成、二次バックアップとしてクラウドへの永久増分アーカイブ

  • Select Source: Nutanix | VMware | Physical
  • Total Capacity: 10TB
  • Average Capacity Utilization: 100%
  • Estimated Daily Change Rate: 3%
  • Compression Rate: 2
  • Archive Storage Target type: Google Cloud | Azure | AWS S3/Compatible | Nutanix Objects
  • Daily Archive Retention: 7 Days

必要なアーカイブ容量は5.9TBになります。

いかがでしょうか。要件や規模によって細かな設計が求められますので、その際は是非ご相談ください。

また、HYCUは30日間使用できる評価版をご提供しておりますので、事前にお試し頂くことでより環境に適したサイジングができます。

どうもありがとうございました。