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Collaboration 第50回 「Cisco Webex Meetings 新機能 背景ノイズ除去機能のご紹介 ~ノイズキャンセラーとミュージックモード~」

こんにちは。ディーアイエスサービス&サポート株式会社でCisco Collaborationの担当エンジニアをしております斎藤です。

前回は、バージョンWBS40.9の新機能「ブレイクアウトセッション」についてご紹介させていただきました。そんなアップデートもつかぬま、現在WBS40.10がリリースされております。WBS40.10において、ぜひご活用いただきたいのが「背景ノイズ除去機能」です。この背景ノイズ除去機能がなかなか強力で個人的に、Webexの新たな提案ポイントの一つになるのではないかと期待しております。そこで今回は、「背景ノイズ除去機能」を含め、Webex音声設定周りの機能をご紹介させていただきます。最後まで是非ご覧ください。


背景ノイズ除去機能とは?

現在日本でリリースされている最新バージョンはWBS40.10になります。
https://help.webex.com/ja-jp/xcwws1/What-s-New-for-the-Latest-Channel-of-Webex-Meetings#Cisco_Reference.dita_93cc9a5b-c212-4a75-a220-9d808b61c797
グローバルではすでにWBS40.12までの情報が出ており、情報発信が追い付きませんね・・・、さすがクラウドサービス。焦っても仕方がないので一つ一つご紹介していきたいと思います。


コロナ禍において、Web会議やビデオ会議を行う機会が増えてきたと思います。それに伴って、ネットワーク機器の導入、ヘッドセットの準備、作業環境の確保、など、“環境”の整備も行う必要が出てきました。とは言え、作業環境の確保という点において、なかなか既存の環境を整備するのは難しく、Web会議が使えない状況というのもあるのではないでしょうか。

例えば、会社自席では周辺の音がうるさくてミュート解除ができない、在宅環境では日中近くで工事をしているため騒音が激しくWeb会議に接続したくない、などです。つまり、これまでのWeb会議は、周辺の音(背景音)が大きい環境では使いづらいサービスとなっていました。背景音が大きい環境において、Web会議・ビデオ会議を安心して利用する為には、それらノイズの除去を行う必要があります。

そんな中、Ciscoは今年の8月末、ビデオ会議から周辺ノイズをAIで取り去る技術を擁するBabbleLabsという企業を買収しました。そして今回のアップデートで、この背景ノイズ除去機能がついにWebex Meetingsに実装されたのです。
これが実に強力かつ素晴らしい機能になっていて、本当に背景音がほとんど聞こえなくなるのです! 

Ciscoがこの「背景ノイズ除去機能」を実装した背景は、背景の会話や私語が削除されることによるプライバシー保護の一環、というセキュリティ強化が目的としてあったようですが、個人的には環境によってサービスの利用を左右されないという意味で、利便性の向上に繋がると考えています。これによってWebex Meetingsの導入・提案がよりしやすくなるのではないでしょうか。

では次に、実際に設定手順を確認していきたいと思います。

背景ノイズ除去機能の有効化手順
こちらの機能は、Webex Meetingsのデスクトップアプリにて利用することができます。ここでまずバージョンの確認をお忘れなく。厳密にはバージョンWBS40.10.8からこの機能は利用可能になっています。

会議中に「背景ノイズ除去機能」を有効化するには、まず音声設定を開きます。音声設定はいろいろなところから開けるのですが、一番分かり易いのはミュートボタン横の「V」をクリックし、「設定」をクリックする方法かな、と思います。
音声設定を開きますと、下の方に「一時的な背景ノイズを減らす」の項目があります。「背景ノイズ除去機能」の有効化は、この項目にチェックを入れるだけです。非常に簡単ですね!
こちらの設定をするにあたって、管理ポータル(Control Hub)で特に設定も不要なため、ぜひすぐにでもご利用いただければと思います。

ノイズ除去の逆?ミュージックモードとは? 
先ほどの音声設定の項目に「ミュージックモード」という気になる項目があります。
こちらはWBS40.9より実装された周辺音を修正無く届けるモードになります。先ほどご紹介した「背景ノイズ除去機能」とは反対に「ミュージックモード」を有効化することで、エコーやノイズキャンセリングなどを含む全ての自動音源改善機能をオフにすることができます。利用シーンはかなり限定されると思いますが、例えば、楽器演奏の音を音源補正せずに届けたい、という場合にこのミュージックモードを有効化することで、楽器演奏本来の音をそのままに届けることができます。
ミュージックモードの有効化手順も簡単で、音声設定の「ミュージックモード」の項目にチェックを入れるだけになります。こちらはショートカットキー(Ctrl+Shift+M)を使っての切り替えも可能で、ミュージックモードが有効になっている場合、ウインドウ画面の右上に音符マークが表示されます。
興味のある方はぜひこのミュージックモードもご活用いただければと思います。


今回は以上となります。今回のアップデートにより実装された背景ノイズ除去機能は、非常に便利な機能で今後のWebex提案ポイントに一つになるのではないかと思います。Webex Meetingsデスクトップアプリがインストールされていれば、すぐでもご利用いただける機能になりますので、ぜひお客様にもご紹介していただければと思います!

また実際にどのくらい音が削除されるのか体感されたいという方は、この辺りの機能紹介を含めてデモもご用意しておりますのでDIS営業まで是非お声がけください!

最後までご覧いただきありがとうございました!
引き続きよろしくお願い致します。

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