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Collaboration 第90回 「Cisco Webex で3Dアバターを利用する ~ Web会議で使える無料3Dアバター作成ツール Loomie使ってみた ~」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

 

前回まで小難しい内容ばかりお送りしてきましたので、この辺りで一息入れまして、今回はWebex Meetingsで使える面白いツール「Loomie」を紹介したいと思います。「カメラで自分を映すのはちょっと苦手」「3Dアバターを使いたいけど設定が難しそう」といったお悩みありませんか?Loomieを使うことで3Dアバターを簡単に作成&活用することができますので、これらのお悩みを簡単に解決することができます。今回は、そんなLoomieの概要とWebexでの簡単な使い方について紹介したいと思います。最後まで是非ご覧ください。

 

※Loomieはシスコ製品ではありません。その為、機能や画面は予告なく変更される可能性がありますので、予めご了承ください。

 

Loomie(ルーミー)とは?

昨今、メタバースの発展やVTuber(Virtual YouTuber)の活躍により、「3Dアバターを作成したい/使ってみたい」というニーズが高まってきているかと思います。まだビジネスシーンでは、Web会議を実写で、というこだわりが強いように思いますが、近い将来、会議の参加者は全員3Dアバターを使用する、なんて日が来るかもしれません。しかしながら、実際3Dアバターを作ってみよう、となった際、具体的に何から手をつけていいのかよくわからないですよね?そんな方にオススメしたいのが、簡単に3Dアバターが作成でき、Web会議でも使える「Loomie」というツールです。

LoomieはPCとスマホで使えるアプリケーションで、スマホ版アプリで自分の3Dアバターを作成し、PC版アプリでは作成した3DアバターをWeb会議中に投影することができます。

 

Web会議に3Dアバターを使うメリットには次のようなものがあると思います。

1.プライバシーを守りながら、自分を表現することができる

2.カメラから離れることでWeb会議疲労を軽減することができる

3.アイコンタクトをとることができる

 

3Dアバターを使えば、Web会議中のプライバシーに配慮しながら、音声だけの共有であたかも本人がカメラの前にいるかのように演出することができます。ビデオ切って会議を行うよりは3Dアバターを利用する方が、アイコンタクトも取れますし、効果的な会議にすることができるかもしれません。

 

Loomieの使い方

1.  スマホに「LoomAi Avatar Creator」をインストールし、3Dアバターを作成する

2.  Loomieのアカウントを作成しアバターを保存する

3.  PCに「LoomieLive」をインストールし、Loomieアカウントでサインインする

4.  LoomieLiveを起動した状態でWebexを開始し、カメラをLoomieLiveに設定する

 

アプリのインストール方法など(1~3)につきましてはホームページに記載されておりますので本記事では割愛させていただきまして、4のWebexでの利用する手順を中心にご紹介します。

(インストール等の1~3の手順はこちら

 

「LoomieLive」のインストールが完了しますと、Webexのカメラ選択肢に「LoomieLive Camera」が追加されますので、「LoomieLiveCamera」を選択します。この時、Webexの仮想背景を有効にしているとLoomieが上手く動作しませんので、Webexの仮想背景は「なし」にしていただければと思います(ビデオをオンにし、画面上「Loomielive」が表示されていればOK)。

 

次にWebexと同時にLoomieLiveを起動します。すると、LoomieLive上の映像が、そのままWebexの自画面(セルフビュー)に適用されます。利用時は必ずLoomieLiveアプリを立ち上げておく必要がありますのでご注意ください。

 

LoomieLive起動後の基本的な操作として、モードやアバター、背景の切り替えを簡単に行うことができます。

 

個人的に、3モードの中では一番使いやすいのは「Voiceモード」かな、と思います。モーションをトラッキングしませんので、例えばカメラの前でちょっとだらしない姿勢を取っていてもアバター上はピシッとした姿勢に映ります。その他「Videoモード」は、しっかりと表情やジェスチャーも交えて表現したいという場合にオススメのモードです。ARモードは、手元の資料や物をカメラに投影したい場合にオススメのモードになります。

 

また、設定ボタンから、細かいカスタマイズも可能になっております。

 

特に興味深いなと思ったのが「Eye Tracking」機能で、有効にするとかなりの精度(速度)で自分の瞬きに反応します。こちらを有効化することで3Dアバターでありながら実物感(リアル感)が演出できそうに思いました。

 

また、Webexではデフォルトでビデオの左右反転が有効になっていますので、LoomieLive上も「左右反転」を有効にしておくことをオススメします。特に名前などを表示する場合にはこちらを有効化いただくことで実際の映像を左右反転が無い(正規)映像にすることができます。

 

このようにLoomieLive上に表示されている映像がそのままWebex上に適用されますので、まずはLoomieLive上でお好みのカスタマイズを見つけていただき、そのアバターを持ってWebexにご活用いただければと思います。

 

いかがでしたでしょうか。今回はWebexでの使い方をご紹介しましたが、Loomie自体はWebex以外の会議(ZoomやMicrosoftTeams等)でもご活用いただけます。結構面白いツールだと思いますので、コラボレーション製品提案時の小ネタに是非ご活用いただければと思います。

 

今回は以上とさせていただきます。最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

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