Collaboration

Collaboration 第88回 「【重要な】Webexサイト管理における Webex Meetings デスクトップアプリ終了に関するご案内 その3 Webexサイト管理からControl Hub更新方法について」

 

こんにちは。ディーアイエスサービス&ソリューション株式会社でシスココラボレーション製品の担当エンジニアをしております斎藤です。

 

前回まで、Webexサイト管理におけるWebexアプリへの統合アップデートにおいて、対象のお客様でどういった対応が必要なのか、についてご紹介させていただきました。その中で、Webexサイト管理からControl Hubへの更新について簡単にご紹介させていただきました。そこで今回は、Webexサイト管理からControl Hubへ更新するにあたり、具体的にどういった操作が必要になるのか、実施時の注意事項についてご紹介したいと思います。最後まで是非ご覧ください。


Webexサイト管理からControl Hubに更新するとは?

前々回にもご紹介させていただきましたが、「Webexサイト管理」をご利用中のお客様は、現在「Webexサイト管理」と「Control Hub管理」の2つの管理サイトを併用している状態にあります。その中で、今回の統合アップデートで「Webexアプリ」を使用するようになると、アプリケーションの管理は「ControlHub」、ミーティング設定は「Webexサイト管理」と管理が分かれてしまい、今後の管理が煩雑になってしまうことが考えられます。Control Hubに更新(Control Hubに管理を統合)すれば、アプリケーション管理も、ミーティング設定も一元管理が出来ますので、是非この機会にControl Hubへの更新をご検討いただければと思います。

 

とはいえ、Control Hubへの更新が必須なわけではございません。一部ですがWebexサイト管理にできて、Control Hub管理ではできない機能もあり、特にバージョンコントロール(スローチャネル)運用をされているお客様におかれましては、Control Hubでスローチャネルはご利用いただけません。とはいえ、クラウドサービスは最新バージョンが直ぐに利用できるところもメリットですので、これを機に使い方を見直していただき(バージョンコントロールをやめて常に最新バージョンで利用)、是非Control Hubへの更新をご検討いただければと思います。

 

Webexサイト管理からControl Hubへの更新手順

まず、改めて自社サイトがWebexサイト管理であることをControl Hubから確認し、「Webexサイト管理」ページにアクセスします。

 

Webexサイト管理からControl Hubへの更新を行う為には、「管理を更新」ページにアクセスします。「管理を更新」が表示されない場合は、シスコテクニカルサポートにお問合せいただくことで表示を有効化することが可能です。

 

まず更新を実施には、いくつか事前準備が必要になります。主な準備は以下の2点です。

1.更新エラーとなるユーザーを確認し、ユーザーを登録もしくは削除する

2.更新エラーとなる設定を確認し、当該設定を変更もしくは無効にする

 

そもそも、上記2点を解決しませんと、「Control Hubに更新」ボタンが押せない、もしくは「Control Hubに更新」ボタンを押してもエラーになります。

 

次から1.2.それぞれの具体的な操作をご紹介していきます。

 


1.更新エラーとなるユーザーを確認し、ユーザーを登録もしくは削除する

更新エラーとなるユーザーリストは更新ページの「ユーザーのcsvファイルをエクスポート」からcsvファイルでエクスポート可能です。

 

エクスポートしたファイルに対応が必要なメールアドレス(C列)と、どういう対応が必要なのか(O列)が記載されています。主にエラーとなる原因は以下の2パターンです。

・「Control Hub でユーザーを 要求するか、このサイトでユーザーを無効にする」

→無償Webex、または別組織の登録があります。無償Webexの削除を利用者にご案内ください。こちらの操作は管理者では実施ができず、利用者自身に対応いただく必要があります。

 無料のWebex アカウントを削除する

 

なお、上記対応いただけないアカウントや、これを機に登録を削除したいアカウント、自社以外のアカウント(サポートの管理者アカウント等)に関しては、Webexサイト管理上で「非アクティブ」に設定いただければエラーリストから削除されます。

 

・「Control Hub とサイト管理のメール アドレスを統一してください。」

→Control Hub側のメールアドレスをWebexサイト管理で利用しているメールアドレスに修正します。CSVファイルで当該エラーとなっているユーザーのD列(Control Hubのメールアドレス)を参照し、Control Hub上で当該ユーザーを検索します。その後、当該ユーザーのメールアドレスをC列(サイト管理のメールアドレス)のアドレスに変更し、「更新」をクリックします。

 

対応完了後に改めてCSVファイルをエクスポートしますと、リストにユーザーが表示されなくなります。

これで更新エラーとなるユーザーを確認し、ユーザーを登録もしくは削除する作業は完了です。

 


2.更新エラーとなる設定を確認し、該当設定を変更もしくは無効にする

次に、更新エラーとなる設定を確認し、該当設定を変更もしくは無効にします。お客様ごとに設定項目は異なります。更新ページで赤エラーマークが表示されている場合は下記手順を実施いただければと思います。※赤エラーマークが表示されていない場合、こちらの手順はスキップいただいて問題ありません。

 

まず、「設定」>「共通のサイト設定」>「オプション」にアクセスします。このページ内の以下3項目の全てのチェックを外し、「更新」をクリックします。

・「主催者アカウントのサインアップを許可(1項目)」

・「アカウントサインアップ時の必須項目(9項目)」

・「ユーザーが以下のフィールドを変更することを許可する(3項目)」

 

次に、「設定」>「共通のサイト設定」>「トラッキングコード」にアクセスします。このページ内の「主催者プロファイル」列での全項目を「使用なし」に設定し、「更新」をクリックします。

 

最後に、「設定」>「共通のサイト設定」の中に、「SSO設定」が表示される場合は、「自動アカウント作成」の項目を無効にし、「更新」をクリックします。※ほとんどのお客様は「SSO設定」が表示されないと思いますので、その場合はスキップいただいて問題ありません。(弊社検証環境も表示がなくキャプチャ取得が出来ませんでした。)

 

以上で、事前準備は完了です。ここまで出来れば更新ページの「Control Hubに更新」ボタンが有効化されるかと思います。もし有効化されない場合は、下記サイトからエラー原因を特定いただき、推奨される対応方法を実施いただけますと幸いです。

・更新が失敗する原因となる一般的な問題と推奨されるアクション

 

さて、ここまで準備ができればあとは「Control Hubに更新」ボタンをクリックするだけです。最終確認の画面が表示されますので、問題なければ「OK」をクリックします。※これ以降、Webexサイト管理の画面にはアクセスできなくなります(消滅します)のでご注意ください。

 

更新処理は、約2分で完了し、更新が完了しますと、「Control Hubへアクセス」というボタンが表示され、クリックしますとControl Hub画面にリダイレクトされます。

 

最後に当該サイトがControl Hub管理に変更されたことを確認し、Control Hubへの更新は完了です。

 

 

検証してみて分かったこと・更新時の注意点

まず「Control Hubへ更新後に本当にWebexサイト管理が利用できなくなるか?」という点について、更新後に「Webexサイト管理」のURLにアクセスをしてみたのですが、「The page cannot be found」と表示され、Webexサイト管理ページが削除されていることが確認できました。やはり更新後にWebexサイト管理は利用できなくなりますのでご注意いただければと思います。

 

また、実は今回、いくつかのパターンユーザーを用意して更新検証をしてみたのですが、興味深い検証結果として、Control Hubに登録が無いユーザーは、自動的にControl Hubに登録をされる、ということが分かりました。

 

そうなると、ある意味では、わざわざ事前にユーザー情報をすり合わせ(Control Hub側に登録)が必要もないのかもしれないですが・・・予期せぬエラーを避ける意味でも事前のすり合わせは実施を推奨します。

 

またControl Hubに更新をすると、Webexサイト管理のライセンスの付与状況に関係なく、Control Hubに移行されたユーザー(アクティブなユーザー)にはライセンスが付与される、ということも分かりました。

例えば、Webexサイト管理上で10ユーザーを登録していて、うち5ユーザーにだけライセンス(ミーティング権限)を割り当てていたとします。この状態でControl Hubに更新をしますと、Control Hub上は10ユーザー全員にライセンスが割り当てられてしまいます。システム上アクティブユーザー=主催者の扱いなのだと思いますが、上記の場合Control Hub更新後にライセンス超過の状態となってしまう可能性がありますので、更新後は改めてライセンスの割り当て状況を見直していただく方が良さそうです。

 

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介した更新手順はWebexアプリ統合アップデートに際しての必須事項ではありませんが、近い将来、ControlHub更新の強制更新が実施される可能性も考えられます。Control Hub自体は非常に便利な管理ツールですし、更新操作自体はそこまで難しくはないので、是非この機会にControl Hubへの更新をご検討いただければと思います。

 

エンジニアブログ

・その1 Webexサイト管理におけるWebexアプリ統合アップデート 概要紹介

・その2 Webexサイト管理におけるWebexアプリ統合アップデート 対応方法

・その3 Webexサイト管理におけるWebexアプリ統合アップデート Webexサイト管理からControl Hubへの更新方法

 

最後までご覧いただきありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します。

カタログDL等、iDATEN(韋駄天)ログインが必要なコンテンツがございます。
必要に応じて、ログインしてご利用ください。
iDATEN(韋駄天)のご利用に関してご不明点があるお客様は こちら をお読みください。

Ciscoの記事