
Cisco 担当者コラム
Cisco・Security
Security 第86回「Cisco Secure Accessのご紹介」
こんにちは。セキュリティ担当の今村です。
今回は、Ciscoが提供するSSEソリューション「Cisco Secure Access」についてご紹介します。
クラウドサービスの利用やリモートワークが当たり前となった今、企業のセキュリティ対策も新たなステージへと
進化しています。本記事では、「Cisco Secure Access」ならではの特長とメリットについても記載しておりますので、
ぜひ最後までご覧ください。
■変化する働き方とセキュリティ課題
私たちの働き方は、ここ数年で大きく変化しました。クラウドサービスの利用やリモートワークの普及により、
社外から社内システムへのアクセスが当たり前の時代になっています。
こうした変化により、UTMの設置やウイルス対策ソフトのインストールでウイルスを防御する従来の境界型セキュリティでは
対策が難しくなってきました。さらに、ランサムウェアなどの新たな攻撃が増加し、運用管理の負担も増えています。
そんな今こそ、新たなセキュリティ対策が求められています。
そこで今回ご紹介するのが、「Cisco Secure Access」です。
「Cisco Secure Access」は、クラウド型セキュリティ製品であるCisco Umbrellaをベースに、
リモートアクセス機能を追加したSSEソリューションです。
SSEは、従来UTMなどで提供していたセキュリティ機能をクラウドサービスとして提供します。
そのため、常に最新のセキュリティが適用され、運用管理の負担の削減が可能です。
また、脆弱性管理を一元的に任せることができ、万が一の被害発生時にも迅速な対応が可能となります。

「Cisco Secure Access」のダッシュボード
■「Cisco Secure Access」の特長とメリット
「Cisco Secure Access」は、トンネルあたり最大1Gbpsのスループットに対応しており、
ECMP(Equal-Cost Multi-Path)構成により最大10本のトンネルを束ねることで、最大10Gbpsの高速通信を実現できます。
これにより、従業員数が多い企業や複数拠点を持つ企業でも安定した通信を提供します。
さらに、社内に通信を集約する従来の方式とは異なり、各拠点から直接クラウドへ接続する構成となっているため、
ネットワークのボトルネックを回避し、通信の効率化とパフォーマンスの向上を実現します。

また、柔軟なリモートアクセスVPNポリシーにより、ユーザーやグループごとに細かなアクセス制御が可能です。
複雑なセキュリティ要件が求められる現場でも、安心して導入いただけます。

さらに、ZTAモジュールとリソースコネクタを活用することで、VPNレスアクセスが可能となります。
従来のVPNに依存することなく、安全で効率的な通信を実現でき、管理者の負担の削減にも貢献します。

以上のことから、「Cisco Secure Access」は多様な要件を持つ大企業様に最適なソリューションを提供します。
■まとめ
今回は、場所を問わず安全なアクセスを実現する「Cisco Secure Access」についてご紹介しました。
現代の多様な働き方に対応し、柔軟かつ高度なセキュリティと利便性を提供するSSEソリューションとして、
企業のセキュリティ強化への貢献が期待されます。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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