Wireless

Wireless 第49回「Catalyst9800-CL クラウドワイヤレスコントローラの紹介」

こんにちは。TEと申します。

これまでのCiscoのAPでは、AireOS無線LANコントローラ(3504、5520など)やAP内部の仮想コントローラ(EWCやCME)で集中管理することが可能となっておりましたが、最新のWi-Fi6E対応APは、残念ながらこれらのコントローラで管理することができません。

 

その為、今後Wi-Fi6E対応のCatalystシリーズAPやCWシリーズ(DNAペルソナ)APを導入される際は、別途C9800シリーズが必要となります。しかしながら、オンプレミスのコントローラを導入するには、それなりの費用が掛かる為、お客様によっては提案しづらいケースもあるのではないでしょうか。

そこでおすすめしたいのが今回ご紹介するC9800-CL クラウドコントローラです。

C9800-CLでは、プライベートクラウドおよびパブリッククラウドの両方に対応しており、それぞれ小規模、中規模、大規模からご選択頂くことが可能なラインナップとなっております。

 

プライベートクラウドでは、VMware ESXi、KVM、Cisco NFVIS(ENCS)、Microsoft Hyper-V Supportといった主要なハイパーバイザが対応しており、パブリッククラウドではAWS、Azure、GCPといった主要なクラウドプロバイダでの利用に対応しております。自社のオンプレミスの仮想環境にも導入できますし、自社でサーバーを持っていないお客様でもパブリッククラウドを使えばご利用頂ける点は嬉しいですね。また、ソフトウェアベースなので将来的なスケールアップが容易にできるという点もとても良いと思いました。

 

ご注意いただきたい点としては、パブリッククラウドの場合は、FlexConnectローカルスイッチングのみとなる点ですね。こちらではクライアントトラフィックはコントローラを経由しないので、例えばコントローラに通信を集めてクライアントのアプリケーション利用状況の可視化をしたいなどの場合は、対応しておりません。その為、基本的にはFlexConnectで複数拠点のAPを管理するような用途で使うことになるかと思います。もし、FlexConnectローカルスイッチングのみでは困るという場合は、プライベートクラウドもしくはオンプレミスをご検討ください。

また、最大スループットがプライベートクラウドでも5Gbpsまでとなっている為、それ以上のスループットが必要な場合は、オンプレミスをご検討頂く必要があります。

 

如何でしたでしょうか。C9800-CLでは、今回ご紹介したようにオンプレミスのコントローラやEWC、CMEなどの仮想コントローラには無いようなメリットがございますので、お客様の要件等にもよりますが、今後のワイヤレス提案時の候補の1つとして取り入れていただければと思います。

 

今回は、以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。

 C9800-CLは、ソフトウェアベースの無線LANコントローラとなっており、こちらのソフトウェアは無償でインストールが可能となっております。その為、無線LANコントローラ本体費用は不要でCiscoのAPを集中管理する事が可能となります。また、実際にご利用頂く場合は、C9800シリーズのハードウェア製品と同様に保守やAPライセンスの購入は別途必要となりますが、検証のみであれば評価ライセンスにて無償で利用する事も可能となっております!

C9800-CLの現時点の最新バージョン17.9.xでは、CiscoのWi-Fi5(wave2)対応AP〜WiFi6E対応APまで幅広くサポートしており、複数拠点のAPを集中管理する事が可能となっております。

最新バージョン17.9.xでサポートするAPの詳細情報は以下のドキュメントにてご確認ください。

Release Notes for Cisco Catalyst 9800 Series Wireless Controller, Cisco IOS XE Cupertino 17.9.x - Cisco
>Supported APs

C9800-CLでは、プライベートクラウドおよびパブリッククラウドの両方に対応しており、それぞれ小規模、中規模、大規模からご選択頂くことが可能なラインナップとなっております。

 

プライベートクラウドでは、VMware ESXi、KVM、Cisco NFVIS(ENCS)、Microsoft Hyper-V Supportといった主要なハイパーバイザが対応しており、パブリッククラウドではAWS、Azure、GCPといった主要なクラウドプロバイダでの利用に対応しております。自社のオンプレミスの仮想環境にも導入できますし、自社でサーバーを持っていないお客様でもパブリッククラウドを使えばご利用頂ける点は嬉しいですね。また、ソフトウェアベースなので将来的なスケールアップが容易にできるという点もとても良いと思いました。

 

ご注意いただきたい点としては、パブリッククラウドの場合は、FlexConnectローカルスイッチングのみとなる点ですね。こちらではクライアントトラフィックはコントローラを経由しないので、例えばコントローラに通信を集めてクライアントのアプリケーション利用状況の可視化をしたいなどの場合は、対応しておりません。その為、基本的にはFlexConnectで複数拠点のAPを管理するような用途で使うことになるかと思います。もし、FlexConnectローカルスイッチングのみでは困るという場合は、プライベートクラウドもしくはオンプレミスをご検討ください。

また、最大スループットがプライベートクラウドでも5Gbpsまでとなっている為、それ以上のスループットが必要な場合は、オンプレミスをご検討頂く必要があります。

 

如何でしたでしょうか。C9800-CLでは、今回ご紹介したようにオンプレミスのコントローラやEWC、CMEなどの仮想コントローラには無いようなメリットがございますので、お客様の要件等にもよりますが、今後のワイヤレス提案時の候補の1つとして取り入れていただければと思います。

 

今回は、以上となります。

引き続きよろしくお願いいたします。

カタログDL等、iDATEN(韋駄天)ログインが必要なコンテンツがございます。
必要に応じて、ログインしてご利用ください。
iDATEN(韋駄天)のご利用に関してご不明点があるお客様は こちら をお読みください。

Ciscoの記事