AWS 第8回『ファイルサーバのAWS移行をスムーズに実現する構築サービスメニューのご紹介』

こんにちはクラテクと申します。

今回はこれまでの「やってみたシリーズ」ではなく、弊社が提供する新しい構築サービスを紹介させて頂きます。宣伝的な内容ではございますが、まずはファイルサーバのクラウド化を始めたい!とお考えのユーザ様に向けた最適なメニューとなっておりますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います!

早速ですが、今回リリースさせて頂いたサービス名をまずはご紹介させて頂きます。
その名も、「Amazon FSx for Windows 構築メニュー」です! このAmazon FSx for Windows(以下FSx)というサービスはファイルサーバのサービスなのですが、なぜこのFSxを最初にリリースしたかと言いますと、実はこれまでのDISにご相談頂いた案件の中で一番多かったのがファイルサーバになるからです。社内のクラウド化を検討するにあたり最初にファイルサーバを検討される方が一番多いようです。
以下はサービスのご提案資料の抜粋となりますが、ファイルサーバのクラウド化の目的についてまとめております。提案資料が気になる方は是非担当営業までご相談ください!

ファイルサーバのクラウド化の目的

上図にもございますとおり、ファイルサーバのクラウド化の目的としては、オンデマンドに追加できるストレージやパフォーマンス、リモートメンテナンスといった、クラウドならでは機能によりオンプレミスの運用の手間を回避することを期待されている方が多いようです。確かに在宅からでも管理できるのは便利といいますか、もはや必須な時代なのかもしれません。

続いて、構築メニューのご紹介の前に、簡単にFSxのメリットについても3つほど紹介させてください。

FSxのメリット

まず1つ目のメリットは運用負荷の軽減です。完全マネージドのサービス、つまりAWSがユーザに代わってマネージドをしてくれるということで、パッチやパッチ適応やバージョンアップ作業は不要です。またストレージとスループット容量のオンデマンドな拡張とActiveDirectory連携による一元的なアクセス管理が可能です。

2つ目は高い信頼性です。冗長構成用のマルチAZという構成にも対応しているということで容易に障害時やメンテナンスによるシステム停止の回避が可能です。またバックアップデータは99.999999999%の耐久性を誇るS3へシームレスに保存であるという点と、VSS対応でユーザ毎のファイルレベルのリストアが可能であるため、万が一ユーザが誤って削除してしまったファイルも復元することが可能です。

3つ目はコストの削減です。FSxは利用するストレージ容量というのが1つの課金ポイントになりますが、重複排除機能によりストレージコストを削減(一般的なファイル共有では50%~60%)が可能です。またFSXに限らずAWSサービスは全体の話となりますが、初期投資/大型投資は不要である点と従量課金でスモールスタートが可能です。

次からが、サービスメニューの紹介となります。お待たせいたしました!

まずFSxの構築メニューですが、幅広いお客様のご要望にお答えできるように全部で4つご用意いたしました。
4つのメニューはユーザー様がコストを優先するか可用性を優先するかで2つに分かれ、次に、ActiveDirectory(AD)を既に利用しているか、AWS上に新しく作成するかにより構成により4つに分かれます。※FSxの利用にはADが必要です。

FSxの構築メニュー

それぞれの構成イメージを簡単にご紹介いたします。詳細な説明が必要な場合は、別途担当営業までご相談ください。
まず「①FSxのシングルAZ構成で既存のADを利用するパターン」です。この構成は既存でADをお持ちでコストを重視されるユーザ様に最適な構成です。

次に「②FSxのシングルAZ構成で新規ADを構築するパターン」です。
こちらは、新たにADを構築する必要があり、コストを重視されるユーザ様に最適です。なおADはマルチAZ構成(冗長化構成)が必須な為、マルチAD構成としておりますがFSxはマルチAD構成では利用しません。

次に「③FSxのマルチAZ構成で既存ADを利用するパターン」です。
こちらは、既存ADをお持ちでシステムの可用性を高めたいユーザ様に最適です。

最後に「メニュー④FSxのマルチAZ構成で新規ADを構築するパターン」です。
こちらは、新たにADを構築する必要があり、システムの可用性を高めたいユーザ様に最適です。

次にサービスについてです。
本サービスはこれまでAWSはもちろんパブリッククラウドサービスを利用された事が無い方が安心してご利用頂けることを目的としています。そのため、まず設計・構築フェーズでは、専門SEとの打合せを実施させていただき、独自のヒアリングシートをサポートさせて頂きながら確実に埋めていきます。(記載頂いたヒアリングシートを基に弊社にてパラメーターシートへの落とし込みを行います) また構築後の納品フェーズでは、構築したAWS環境を打合せにて説明させて頂くだけでなく、これからの運用管理にお役立ていただける独自の運用マニュアルをお渡し致します。※後でもう少し詳しく紹介します。
最後に納品後2週間(検証期間を想定しています)はメールにて技術サポートさせて頂きます。

(2週間以降はメーカーの技術サポート窓口をご利用ください。※利用可能なAWSのプランをご契約している必要がございます。)

設計・構築フェーズ

最後に弊社一押しの運用マニュアルを少しご紹介させてください。
まずは目次です。ボリューム満点です!

目次1
目次2

ざっと確認頂ければお分かりかと思いますが、AWSマネジメントコンソールのサインインという基本中の基本から始まり、管理アカウント(IAMユーザ)の作成、FSxへのアクセス方法からバックアップの確認とリストア方法、またAWS上にActiveDirectoryを構築された方向けにドメインユーザの作成やドメインへの参加方法、また万が一の時の為のAWSサポートへの問合せ方法など基本的な運用に必要な手操作順が網羅されております!99ページもあります!

※弊社の検証環境をベースに作成したマニュアルです。内容の追加などのカスタマイズなどは実施しておりません。

次に気になる中身ですが、このようにほぼすべてを図解で表示しておりますので、AWS初心者の方も安心かと思います!

マニュアル1
マニュアル2

如何でしたでしょうか。もちろん価格に関しても頑張っておりますので、ご興味ありましたら是非一度担当営業までお問い合わせください!

以上、最後までお読みくださりありがとうございました。

--Let's Enjoying Amazon Web Services!

マルチクラウドの記事