マルチクラウド 担当者コラム
マルチクラウド・AWS
AWS 第20回『Amazon FSx for NetApp ONTAP構築メニューのご紹介』
こんにちはクラテクと申します。
今回は新しくリリースしたAWS構築メニューの「Amazon FSx for NetApp ONTAP構築メニュー」をご紹介させて頂きます。この構築メニューは、まだAWSを利用されてない方でもご利用頂けるようにAWSクラウドのインフラ環境の構築から、Amazon FSx for NetApp ONTAP(以降、FSx for ONTAP)サービスのセットアップまでを提供致します。構築したFSx for ONTAPは、後でご紹介いたします統合管理ツールのNetApp BlueXPへの登録を実施します。またAWSが初めてという方やクラウド上のNetApp ONTAPの利用について不安な方向けに、AWS担当とNetApp担当のエンジニアが設計フェーズからご支援致します。
FSx for ONTAPのご利用想定としては、やはり拡張性に優れたAWSサービスならではの初期投資を抑えた導入やAWSフルマネージドならではのハードウェアの運用からの解放、またAWSクラウドとオンプレミスとのハイブリッド環境の構築が挙げられます。(※オンプレミス側の作業は構築メニューには含まれませんのでご注意ください)
そもそもFSx for ONTAPをご存じない方も多いかと思いますので、簡単にご紹介させて頂きます。まずFSx for ONTAPは、NetApp ONTAPのフル機能とAWSマネージドサービスによるシンプルさやスケーラビリティを備えたAWSサービスです。主な特徴や利点としては、フルマネージドによる運用負荷の軽減、ONTAP機能によるデータアクセスの柔軟性や抵コストかつ高速通信が可能な点が挙げられます。詳細については下図をご確認ください。
次にNetApp BlueXPについても同様にご紹介させて頂きます。NetApp BlueXPはNetApp社から無料で提供されるNetApp製品のブラウザベースの管理ツールで、Amazon FSx のようなクラウドベースとオンプレミスのNetApp ONTAPを一元管理することが可能です。なお、FSx for ONTAP の管理には、別途コネクタと呼ばれるEC2(仮想サーバ)が必要になります。※コネクタの利用には別途AWS料金が発生します。既存のNetApp ONTAP環境のBlueXPへの登録作業は本サービスに含みません。
NetApp BlueXP の詳細についてはNetApp社のサイトをご確認ください。
続きましてFSx for ONTAPの設定ツールと本メニューの構築範囲についてご説明致します。
まずFSx for ONTAPの設定は、AWSが提供するAWSコンソール/CLIとNetApp社から提供されるNetApp BlueXPとONTAP CLIを利用して実施することが可能です。なお、ONTAP独自機能の設定については、2023年1月現在ではAWSが提供するツールではサポートされておらず、NetApp社の提供するツールであるNetApp BlueXP、ONTAP CLIからのみ設定することが可能です。
本メニューの構築範囲は下図の通りAWSコンソールによるFSx for ONTAPのセットアップとNetApp Blue XPへの登録(コネクタの構築を含む)までとなります。※ONTAP独自機能の設定については、販売店様による設定を想定しています。設定を希望される方は別途ご相談ください。
またAWSインフラ環境を含む構築範囲としては下図の通りです。AWSサービスとしては、「VPC(サブネットの作成×2個、VPNゲートウェイ、インターネットゲートウェイ ※シングルアベイラビリティゾーンのみ)」、「Amazon FSx for NetApp ONTAP(ファイルシステムの作成、ボリュームの作成、Storage Virtual Machine作成、バックアップ設定)」、「NetApp BlueXP接続用のEC2(仮想サーバインスタンスの作成)」です。また「NetApp BlueXPへAmazon FSx for NetApp ONTAPの登録」を行います。※金額については是非DIS担当営業までご相談ください。
最後に本メニューの進め方についてです。
本メニューはAWSに馴染みの薄い方でも安心して導入頂けるようにお打ち合わせをベースに進めさせていただきます。また環境構築後に実施するAWS環境の引継ぎ会(Web会議)では、納品物の説明や構築内容に関する質疑応答を行い、その後2週間のメールサポートでは構築環境に関する技術的なご相談をメールにてサポート致しますのでご安心ください。メールサポート期間後の技術的なご相談はメーカー窓口(AWS技術サポート)にお問い合わせ頂けます。※AWS技術サポートに対応したAWSのプランをご契約ください。
以上となります。
本メニューの詳細は、こちらの韋駄天サイトでもご確認頂けます。
ご興味ありましたら是非一度担当営業までお問い合わせください!
以上、最後までお読みくださりありがとうございました。
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