AWS 第22回『プリペイドチャージ for AWS 活用のススメ』

こんにちは、DIS AWS推進チームです。

年度末が近づいてきて予算あまっているけどどうしようかな?と迷っている皆様へ朗報です。DISは今年、AWSをプリペイドでご利用いただけるお支払いプラン「プリペイドチャージ for AWS」をリリースいたしました。110,000円(税込)のAWS利用料に充当できるバウチャーコードを前払いでご提供するもので、決まった金額での事前購入や年度末の残予算にオススメのプランです。

今回はプリペイドチャージ for AWS で110,000円のAWS利用環境を手に入れたらお試しいただけるAWS構成をいくつかご紹介させていただきます。プリペイドチャージ for AWS は追加購入や従量課金プランへの変更にも対応しておりますので、気に入ったら是非AWSビジネスの第一歩にご活用ください!

  • 本記事でご紹介するAWS料金は1ドル150円換算としています。また、AWS料金は2023/12/6時点のものです。将来的に価格改定されることもございますのでご留意ください。

よく利用されるワークロード

まずは当社へご相談いただくAWS案件のワークロードランキングをご紹介します。システム全体を移行される案件もある一方、オンプレミスで運用している機能の一部をスモールスタートで移行するケースも非常に多いです。今回はこの上位システムの中からピックアップしてご紹介していきます。

Windowsサーバ

AWS利用の第1歩で社内のWindowsファイルサーバやADサーバのリプレース、オンプレミスと組み合わせてBCP対策のハイブリッド構成とするパターンも非常に多いです。まずは下記のオンプレミスWindowsファイルサーバのリプレースを想定して構成を作ってみます。
・2コアCPU
・4GB Memory
・Cドライブ 50GB SSD
・Dドライブ 300GB HDD

AWS構成

EC2(仮想サーバ)、EBS(ストレージ)は物理と同等のサイジング、社内向けファイルサーバのため、拠点とAWSはSite-to-Site VPN(VPNサービス)での接続構成としてみました。ファイルサーバ想定で構成しましたが、Windows仮想サーバを動かしているだけですので、オンプレミスADと連携させてセカンダリADを構築したり、業務ソフトの動作をチェックするなど汎用的な検証に活用いただける構成です!

○この構成でできること
・VPN経由で利用したサーバのレスポンスチェック
・業務ソフトの動作チェック
・ADほか、社内サーバとの連携
・etc…

料金

この構成を1か月無停止で利用した場合の費用は下記のようになりました。ちょうど6カ月でプリペイドチャージを使い切るような内容となっています。AWSは従量課金ですので、停止や削除でほとんどの課金が止まります。営業日の日中だけサーバを起動させるのであれば、スペックを上げたり、さらに長期間の検証も可能ですね!

※本費用概算はAWS Pricing Calculatorの金額を元に作成いたしました。

※東京リージョンのAWS定価(2023/12/01)を1ドル150円換算しています。
※為替、AWS価格改定により料金が変動いたします。最新の提供価格はお問合せください。
※データ転送費用は30GB想定で試算したものです。実際の転送量に応じて前後いたします。
※利用条件によって金額が変動いたしますので、概算見積が必要な場合は営業へお問合せください。

VDIサービス

出社される方が増えてきた一方、在宅勤務も定着してVDIサービスの需要もまだまだ多いかと思います。
ワークロードランキング圏外ですが、AWSもVDIサービスであるAmazon WorkSpacesのご相談が着々と増えております。VDIサービスはノートPCやタブレットにインストールする接続用アプリの使用感や、そもそものレスポンスなどが気になるところですので、PoC環境を作ってチェックしてみましょう!

AWS構成

Amazon WorkSpacesのほか、ユーザ管理にADが必要となります。社内でお持ちのADと連携することもできますが、今回はSimpleAD(AD互換サービス)を利用しています。また、Site-to-Site VPN(VPNサービス)で社内NWに接続できる構成としています。Amazon WorkSpacesの基本的な構成ですので、これをベースに社内向けのカスタマイズも試してみてください!

○この構成でできること
・PCやタブレット端末で接続用アプリ使用感チェック
・自宅や外出先から接続してレスポンスチェック
・ネットワークや認証など、社内システムとの連携ができるかチェック
・etc…

料金

PoC環境想定でWorkSpacesは3台、起動時間は1台あたり40時間/月として下記のようになりました。同じ条件で6カ月お試しいただける費用感です。今回試算したWorkSpaces以外にもスペックやOSの組み合わせが多数ありますので、PoC期間をもう少し短くしてガチャガチャとお試しいただくのもいいですね。組み合わせるサービスが少ないので費用が予測しやすいのもポイントです。

※本費用概算はAWS Pricing Calculatorの金額を元に作成いたしました。

※東京リージョンのAWS定価(2023/12/01)を1ドル150円換算。
※為替、AWS価格改定により料金が変動いたします。最新の提供価格はお問合せください。
※データ転送費用は30GB想定で試算したものです。実際の転送量に応じて前後いたします。
※利用条件によって金額が変動いたしますので、概算見積が必要な場合は営業へお問合せください。

Webサーバ

イントラやブラウザでアクセスする業務システムのためにWebサーバを管理されている方もいらっしゃるかと思います。AWSであればWebサーバはもちろんのこと、ロードバランサやDBサーバ簡単に利用開始・終了することができます。この機会にハードウェア管理からの開放や、マネージドサービスといったAWSのメリットを活かした構成を体験してみましょう!

AWS構成

Application Load Balancer(ロードバランサ)+EC2(仮想サーバ)+RDS(DBサーバ)のAWSでよくある構成を組んでみました。AWSであれば、あっという間に複数サーバを起動できますので、せっかくなので冗長構成としています。シンプルですが、AWS初めましての方がNWやマネージドサービスを勉強するのにも活用いただける構成です!

○この構成でできること
・Webシステムリプレースの検証
・AWSでの運用範囲の確認
・障害時を想定した冗長構成の挙動確認
・AWSのNWや基本的なサービスの学習
・etc…

料金

料金は下記のようになりました。3ヵ月無停止で検証いただける金額感です。本番利用を想定していないため、WebおよびDBサーバの性能は抑えています。ここで利用したサービスももちろん従量課金ですので、検証されない時間帯は停止・削除いただくことで費用を抑えられます。一時的に上位スペックに切り替えても起動していた時間だけの課金なので安心ですね。AWSは後からリソースの追加・変更ができるのでスモールスタートがオススメです。

※本費用概算はAWS Pricing Calculatorの金額を元に作成いたしました。

※東京リージョンのAWS定価(2023/12/01)を1ドル150円換算。
※為替、AWS価格改定により料金が変動いたします。最新の提供価格はお問合せください。
※ロードバランサは処理データ量に対して費用が発生いたしますが、少量の想定で考慮外としております。
※データ転送費用は30GB想定で試算したものです。実際の転送量に応じて前後いたします。
※利用条件によって金額が変動いたしますので、概算見積が必要な場合は営業へお問合せください。

まとめ

当社へよくご相談いただくワークロードをベースに プリペイドチャージ for AWS の活用例をご紹介させていただきました。AWSには200を超えるサービスがあり、今回ご紹介したワークロードを実現するにも多様な構成が検討いただけます。プリペイドチャージ for AWS でも数多くのサービスがご利用いただけますので、ご購入いただいた方のAWSビジネス推進の一助になれば幸いです。プリペイドチャージ for AWSの使用開始については、ぜひ当社担当営業にご相談ください。

最後までお読みくださりありがとうございました。

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