マルチクラウド 担当者コラム
マルチクラウド・AWS
AWS 第23回『AWSの料金体系ってどうなの?』
こんにちは、DIS AWS推進チームです。
私たちは 日々AWSのサービスや仕組みをご紹介しているのですが、料金の仕組みがわからないことが導入のハードルになっているケースが多かったりします。AWS公式サイトで料金を案内するページがございますが、DIS AWS推進チームとしての見解交えながらよりSimpleにAWSご利用料金について、お伝えします。
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このコラムに掲載されているAWS料金は2023/12/7 時点のものです。相違がある場合はAWS公式サイトを正としていただけますようお願いいたします。
AWS料金の基本
AWSは利用するサービスやリソースの種類、量によって料金が変動する従量課金のサービスです。料金が発生する要素には利用時間や利用量あたりの単価がセットされていますので、料金の予測もしやすい建付けとなっています。また、利用料金は日々確認することができます。このサービスちょっと使いすぎかな、というときはその時点で停止してしまうこともできます。
実際のサービスで仕組みを確認してみよう
基本の考え方をお伝えしましたが、もうちょっとわかりやすくするために実際のAWSサービスで料金を確認してみましょう。シンプルにAWSで仮想サーバーを利用するパターンです。
○使いたい仮想サーバスペック・用途
・2コアCPU, 4GBメモリのLinux Server
・ディスク容量 100GB SSD
・サーバーから合計50GBほどのファイルダウンロードが毎月発生
AWSに置き換えると図のようにサービス選定と料金概算することができました。課金要素はEC2(仮想サーバー)、EBS(ストレージ)、データ転送ですが、それぞれ単価がセットされていることがわかります。EC2は稼働時間、EBSは割当て容量に対する課金なので、開始前から簡単に予測できますね。また、営業日しか使わないのであれば、EC2は停止してしまえば料金が発生しませんので、コストカットも容易にできました。
今回は仮想サーバーを例としましたが、AWS各種サービス+データ転送がAWSの基本的な課金要素となります。データ転送は考え方がややこしくお問合せを多くいただく要素ですので、続編コラムにて詳しくご紹介予定です!
AWS料金のセオリー
オンプレミス環境は、将来的な需要を見越して大きめのサイジングでハードウェア導入するケースが多いかと思います。一方AWSはご存知の通り、柔軟にサイズダウン/アップが可能なクラウドサービスです。今回紹介したEC2であれば電源OFF→種類変更→電源ONと操作いただくことで、必要なサイジングが実施いただけます。ほかのサービスも手順は違えど追加や削除が容易です。
このような特徴から、高負荷の処理が走る月初だけスケールアップ、アクセスの多いお昼時だけスケールアウトのような運用でコスト最適化が実現できます。 導入初期や、運用中に最適な容量を決定する進め方の案件であれば、AWSのメリットをフル活用してスモールスタートでの利用開始がセオリーです。
まとめ
今回はAWS料金の基本的な考え方をお伝えしました。このコラムを読んだ皆様へ従量課金は予測しうるものとご理解いただければ幸いです。データ転送やリザーブドインスタンスなど、ややこしい課金要素は次回以降のコラムであらためてご紹介しますので、掲載されましたらぜひご覧ください!
また、AWSの費用試算はダイワボウ情報システムの得意分野ですので、気になることがございましたら担当営業までお問合せください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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