Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第97回 「Meraki Healthによるトラブルシュート1~ネットワーク概略図編」
こんにちは。Meraki担当のDsasです。
Merakiのクラウド管理型ネットワークは、クラウドからの一括設定だけでなく、データやクライアントの可視化や分析機能も備わっていることはご存知でしたでしょうか?今回はその中でも最近のバージョンアップで対応になりましたMeraki Healthについてご紹介いたします。
データの可視化と分析機能の基本について是非こちらの漫画でご確認ください!
(漫画はユーザ様へのご提案を目的とした印刷版もございますので、ご希望の方は是非DiS担当営業までご依頼ください)
話を戻しますが、Meraki Healthとは、Wi-Fiに接続に関する無線クライアント毎にMeraki独自の状況分析を実施することにより、無線クライアントの接続状態から様々な通信状況(パフォーマンス)まで可視化する複数の分析&可視化機能の総称です。
この機能がすごいところは、無線クライアント毎にという点かと思います。通常、無線環境のトラブルの場合、アクセスポイント(AP)の問題なのか、その他のスイッチなどのネットワークの問題なのか、またまた特定の端末に起因した問題なのかの切り分けを実施し、特定の端末の場合、それ以上の調査はネットワーク側からは実施できないことが多かったかと思います。(端末の問題のようなので・・・的な。。。) ただMeraki Healthは違います。Meraki Healthを利用すると問題を抱えている端末の状況を分析&可視化して、改善策に繋げることが可能になります。全ての無線ユーザの満足度を高めることのできる可能性を秘めた機能なのです!
昔からMerakiをご存知の方は「それってワイヤレスヘルスって機能だったはず???」と思われるかもしれません。そのワイヤレスヘルスの機能拡張版がMeraki Healthです。
なおMRアクセスポイントのバージョン27.1以降で追加された機能です。下図は追加されたメニューの一部ですが、クライアントのモニタリングページでは、パフォーマンスと履歴という項目が追加されているのがお分かり頂けるかと思います。
では、Meraki Healthの具体的な機能について実際の画面を元に確認していきたいと思います。(確認した構成はフルスタック(スイッチもセキュリティアプライアンスもMeraki製品シリーズで統一)です。)
まずは、ネットワークの概略図です。これはMerakiダッシュボードから、ネットワーク全体>クライアントから無線クライアントを選択することで表示されます。
Merakiはクラウド管理なのでリモートから正しいネットワーク構成を把握することが重要です!
端末(CEC-IPP-01)からセキュリティゲートウェイのMX84までのパスが表示されており、それぞれのステータスがアイコン表示(丸にチェックマーク)されています。
ちなみに問題がある場合は、三角にビックリマークのアイコンになるので一目で問題の場所が分かります。
また管理者は、各アイコンとリンクにカーソルを合わせると、パスに沿った接続またはデバイスの正常性を示すさまざまなメトリックを確認できます。
下図はMRアクセスポイントをクリックした状態で、RFチャネルの使用率、トラフィックの使用状況が表示されます。また、迅速なトラブルシューティングに使用できる「パケットキャプチャ」および「Ping」ツールとMRアクセスポイントのステータスページへのリンク(「詳細を見る」)が用意されています。
また、スイッチにカーソルを合わせると下図のようにスイッチのサービス状態を確認することが可能です。ここでは、デバイス名、モデル、LAN IP、およびスイッチから見えるネットワークサービスの詳細を表示することが可能です。また接続関連のアラートがない場合は良好な状態ですが、デバイスに到達できない場合やダッシュボードへのスイッチの接続に関する問題またはサービス関連の問題がある場合は警告状態が表示されます。また、MRシリーズ同様に迅速なトラブルシューティングに使用できる「パケットキャプチャ」および「Ping」ツールとMSスイッチのステータスページへのリンク(「詳細を見る」)が用意されています。
次にセキュリティアプライアンスにカーソルを合わせると、インターネットへの接続性とパケットロスと帯域利用量が表示されます。また迅速なトラブルシューティングに使用できる「パケットキャプチャ」ツールとMXセキュリティアプライアンスのステータスページへのリンク(「詳細を見る」)が用意されています。
またデバイス間を繋ぐ線(無線の点線も)にマウスを合わせるとそれぞれのリンクの帯域利用量などの状況を確認することが可能です。
これらの情報は、個々の無線クライアントのパフォーマンスの低下の根本原因を特定するのに役立ちます。また各図に表示されている「詳細を見る」ボタンをクリックすると該当デバイスのモニタページに移動するので、トラブル発生時にも容易に関連デバイスにアクセスすることが可能です、さらにトラブルシュート後は、すべてのステータスが良好であることをこの画面でも確認することが可能です。
ネットワークの概略図からのトラブルシュートについては以上です。
如何でしたでしょうか。
ブラウザのタブを行ったり来たりすることなく、一つの画面上でマウスカーソルを合わせるだけで複数のデバイスの状況を確認すること可能なこの機能は便利かと思います!
冒頭ご紹介したとおり、Meraki Healthは複数の分析&可視化機能の総称なので、まだまだ機能がございますが、長くなりますので、今回は以上となります。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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