
Cisco 担当者コラム
Cisco・Meraki
Meraki 第153回「Secure Connect Reserved IPオプションついて」
こんにちはMeraki製品担当の林です。
今回はSecure Connectのオプションとして購入できるReserved IPオプションについてご紹介したいと思います。
Reserved IPオプションはその名の通り、Secure Connectを経由してインターネットに出る際のグローバルIPアドレスを予約するための有償ライセンスです。
通常Secure Connectでは送信元グローバルIPアドレスとしてクラウド側で用意されている以下のIPアドレスプールからいずれかのIPアドレスが割り当てられます。
・146.112.0.0/16
・151.186.0.0/16
・155.190.0.0/16
Reserved IPオプションではこのプールの中から契約者のみに紐づけるIPアドレスを1つ予約することが出来ますので、グローバルIPアドレスによるアクセス制限をしているサイトがある場合、このIPアドレスを登録することで従来通り利用することが可能です。
<Reserved IPのイメージ>

ちなみに従来、Reserved IPオプションはVPN経由のトラフィックのみに適用され、Umbrellaモジュールで保護した端末では利用できないという仕様があったのですが、最近リリースされたReserved IPリージョナルという新しいオプションではこの点が改善され、VPNを張っていない状態でもReserved IPを利用できるようになりました。
利用上の注意点ですが、上の図にもあるようにReserved IPの割り当て対象はSWGを経由するTCP80/443の通信に限定されます。他のポートを使う場合にはReserved IPが利用できませんので、あらかじめ用途をご確認いただくことが重要です。
もし他のポートを使用される場合には、こちらの記事で紹介している方法もご検討頂ければと思います。
今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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