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Designedラボ 第17回 「C921Jのライセンスモデルについて」

こんにちは。社会人3年目の新米SEのTEと申します。

前回はルータC921Jの外観をメインで紹介致しました。
今回はC921Jのライセンスモデルについてご紹介させて頂きます。

早速ライセンスモデルのご紹介と言いたいところですが、ちょっとその前に前回の記事で紹介できていなかった事があるので、最初にさらっとお見せ致します。

それは、C921Jの同梱物についてです!同梱物は、本体と電源アダプタ、電源コード、説明書、緩衝材のみとなります。

電源アダプタのサイズが大きいんじゃないかと不安になる方もいらっしゃるかもしれませんので、もう少しわかりやすい電源アダプタのサイズ比較画像を載せておきます。

左からC921J本体、C921Jアダプタ、C841Mアダプタ、ティッシュケースの順です。
いかがでしょうか、前機種のC841Mの電源アダプタより少しスリムになり、コンパクトな印象です。

それでは、同梱物についてはこれぐらいにして、ここからは本題であるC921Jのライセンスモデルについてです。

C921Jでは、「Security(SEC)ライセンス」と「Application Experience(APP)ライセンス」の2つのライセンスモデルがございます。

また、製品型番としましては、本体+SECライセンスの「C921J-4PJ」、
本体+SECライセンス+APPライセンスの「C921J-4PAS」の2機種となっております。

これら2機種でサポートされる機能にはどのような違いがあるのか、主な機能比較表にまとめてみましたので、以下をご参照下さい。
上記比較表の通り、2機種はそんなに大差はないです。強いて挙げるとすると「C921J-4PAS」では、L2TPv3とIP SLA、PfR、AVC、NBARをサポートしている点になります。

L2TPv3は、昔から利用されているVPN(バーチャルプライベートネットワーク)接続を実現するプロトコルの一つです。
一般的なVPNでは、本社と拠点のネットワークは、異なるネットワークで構築する事が多いですが、2つの拠点を同じネットワークで構築したい時に活躍するのがL2TPv3です。

IP SLAは、WAN回線のサービスレベルを監視する機能ですが、複数のWAN回線がある場合に、この機能を利用し経路の冗長化等が可能です。
また、PfR(パフォーマンスルーティング)では、IP SLAなどを利用する事で経路ごとのパフォーマンスに応じて、より最適な経路に切り替える事が可能となります。

AVC、NBAR2はアプリケーションベースでのトラフィックを可視化する際に使われます。
LAN内でクライアントがよく利用しているアプリケーションが何なのか、どれだけのトラフィック量を消費しているのかといった情報を取得する事が可能となります。

いくつか便利な機能もあるようなので、PfRの設定方法に関して確認してみましたところ、私の主観とはなりますが、設定の難易度も高く、実装するのはかなり大変だと感じました。
以下がPfRのコンフィギュレーションガイドです。
https://www.cisco.com/c/ja_jp/td/docs/cian/ios/ios15-1s/cg/021/pfr-15-1s/pfr-advanced.html

そのため、C921J-4PAS(SEC+APP)はがりがりとシスコのIOSを検証して独自のソリューションとして提案したい!という方にはおすすめですが、管理が容易で安定したCiscoのIOSルータをお求めということであれば、ファイアウォールやVPNをサポートするC921J-4PJ(SECのみ)がお勧めです!

C921Jをお客様にご提案される際には、是非これらの情報をご活用頂ければと思っております。

今回は以上となります。
引き続き宜しくお願い致します。
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