マルチクラウド 担当者コラム
マルチクラウド・AWS
AWS 第28回『VMwareからのリプレース先としてのAWS』
こんにちは、DIS AWS推進チームです。
昨年11月にBroadcom社がVMware社を買収してから半年が経過しましたが、ライセンス形態の変更や価格の上昇などにより、お客様の関心がますます高まっています。VMwareで仮想化環境を運用されているお客様にとっては、継続や移行の検討、情報収集などが頭の痛い問題かと思います。今回のコラムでは、お悩み解消の一助となるようなAWSの移行サービスをご紹介します!
なお、VMwareも担当者コラムがございますので情報収集に是非ご活用ください。
オンプレミスVMwareからの移行先としてAWSを選ぶ理由
AWSサービスはスケーラブルであり、必要なときに必要な分だけリソースを利用することができます。拡張を考慮した過剰な初期投資も不要で、オンプレミスと比較してコスト最適化が見込めます。また、ハードウェアはAWSが堅牢でセキュアなデータセンター上で運用しているため、利用者がハードウェアの導入や運用にかける工数は実質ゼロとなります。これらのメリットにより、オンプレミスと比較してお客様は開発や注力したい仕事にリソースを集中することができます。
AWSの基礎情報は販売支援サイトにも掲載されております。本コラムでは概要の説明としておりますので、リンク先で是非詳細をご確認ください。
AWSが提供する移行サービス
はじめてのAWS移行は、仮想マシンをEC2に載せ替えるだけのケースが多くあります。AWSには載せ替えを支援するサービスが用意されており、ご利用いただくことで移行をさらに加速させることができます。本コラムでは Application Migration Service と VM Import/Export をご紹介しますので、移行されたい環境に適したサービスをご活用ください。
AWS Application Migration Service (以下MGN)
MGNはAWSが推奨する移行サービスです。既存仮想マシンのディスクイメージを取得し、EC2で起動できるように変換してくれるため、OSやミドルウェアに対する変更をほとんど行わずにリホストすることができます。セットアップが完了したらデータ取得からイメージ変換までほとんど自動で実施することができます。既存環境への影響もほとんどなくおススメの移行手段です。
課金はAWSへのデータレプリケーションを開始すると開始します。移行対象の仮想サーバー1台につき90日間の無料枠があるため、移行スケジュール次第でコストをかけずに利用できます。
その他の課金要素に、MGNサービス側で自動作成されるレプリケーションおよびデータ変換用EC2、テスト用に起動した場合のEC2がありますが、レプリケーションEC2は安価なタイプが設定されていること、その他はスポットで起動することから膨大な課金が発生することはありません。気になる場合はDISにてコスト試算も承ります。
VM Import/Export
こちらもAWS公式の移行ツールで、無償でご利用いただけます。仮想マシンのイメージをS3にアップロードしAMIに変換するツールですが、前提条件が多い、CLI環境が必要、MGNなら自動で進めてくれるプロセスが手動といった不便さもあります。 小規模サーバーのテスト移行はVM Import、複数サーバーやスケジュールを調整しての移行には支援機能が多く実装されているMGNのように棲み分けてご活用いただければと思います。
DISからのご支援内容
DISでは販売店様による移行提案をお手伝いする各種アセスメントをご用意しております。DIS クラウドエコノミクス LiteはAWS移行により削減できるインフラおよび運用コストをレポートします。OLAは既存環境のリソース状況を基に適正サイジングでEC2概算費用を算出させていただくアセスメントです。詳しい利用条件などはリンク先フォームへお問合せいただくか、担当営業ご連絡ください。
移行フェーズにおいてはAWSの移行サービスとして紹介した、MGNの説明資料および操作ガイドも準備しております。販売店様のサービス理解にお役立ていただけますと幸いです。
まとめ
今回のコラムはVMware製品からの移行先としてのAWS移行サービスをご紹介しました。各フェーズで提案支援コンテンツ・体制準備しておりますので是非ご活用ください。また、DISはVMware製品はもちろんのこと、各種プラットフォームのお取り扱いがございます。移行先に関わらずお困りごとがございましたら、担当営業までお問合せください。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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