製品情報
ライセンス体系
新たな製品ポートフォリオについて
高価値ソリューションに揃えたシンプルなライセンス体系
2022年2月に発表された Nutanix の新しい製品ポートフォリオはこれまでAOS、Prism、Filesなどの製品ごとに定められていたライセンスがソリューションごとにまとめられました。ライセンスカウント方法もライセンスごとに統一され、Nutanixのコンセプトである「シンプル」なライセンス体系となります。
新ポートフォリオの特長
幅広い顧客のニーズにこたえるシンプルなポートフォリオデザイン
ソリューションごとに製品を統合し関連するニーズとマッピング、ユーザーの要望に対する迅速な対応が可能となります。また、ユーザーの要望に合わせた複数のエディションで柔軟に対応します。
サイジング・拡張・価値発揮をシンプルにする一貫性のあるライセンスカウント方法
AOSライセンスは物理CPUのコア数+フラッシュ(SSD)容量、Prism PROはノードごとなど、これまでバラバラだったライセンスカウント方法が統一されました。殆どのものはCPUコア数で標準化、ストレージ関連はTiB容量、VDIなどエンドユーザーコンピューティング(EUC)関連はユーザー数で統一されています。
※すべてのライセンス操作に「Prism Central」が必須です。
コアライセンスについて
NCI:Nutanix クラウドインフラストラクチャ
Nutanix HCIの基本となるライセンス
Nutanix HCIを利用するにあたり基本となるライセンスです。Nutanixの独自SDSである「AOS」に相当する機能を利用する場合にはNCIライセンスを手配する形となります。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
エディション | 機能 |
ULT | 旧 AOS ULT 相当機能 Advanced DR(同期、ニアシンク、ランブック等) Flow Network Security(マイクロセグメンテーション) Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon) |
PRO | 旧 AOS PRO 相当機能 マルチサイト非同期DR Flow Virtual Networking(オーバーレイネットワーク) |
STR | 旧 AOS STR 相当機能 圧縮 & 重複排除 |
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 |
物理 CPU のコア数 |
NCIの特長
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旧ライセンス体系では上位エディションで提供されていた一部の機能が下位エディションでも使用可能
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NCI PROライセンスでは、上位機能である「Advanced DR」「Flow Network Security」「Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon)」をそれぞれアドオンして利用可能
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Prism Elementが無償付帯
NCI-Data
データ・ストレージ機能のみ提供するライセンス
NCI-Dataとは、NCIライセンスのストレージや基本機能のみ提供し、AHV及びそれに由来する機能・コンポーネントのサポートが提供されないライセンスです。AHVがサポートされていないライセンスのため、「他社のハイパーバイザーを利用したい」などといった限定的な利用用途に適したライセンスです。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
-
NCIのエディション別機能を基に記載しています。
エディション | 機能 |
ULT | NCI ULT から Flow Network Security(マイクロセグメンテーション) Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon) AHV のサポートを除外 |
PRO | NCI PRO から Flow Virtual Networking(オーバーレイネットワーク) AHV のサポートを除外 |
STR | NCI STR から AHV のサポートを除外 |
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 |
物理 CPU のコア数 |
NCI-Dataの特長
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AHVがサポートされてないNCIライセンス
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NCI-Data STRは、今後AHVの利用を見据えたNCIライセンスへのアップグレード前評価版としても利用可能
NCI - Edge
VM数課金となるNCIライセンス
NCI-Edge は、物理CPUのコア数ではなく仮想マシン数課金のNCIライセンスです。稼働させるVM数が最大 25 台に限るなど他制限事項ありますが、NCIと同じNutanix の機能と利点をより安価に提供することで、中小規模のクラスター環境への展開に適したライセンスとなります。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順に Ultimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)となりNCIライセンスと同等機能を利用可能です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
制限事項
NCI-Edgeは利用にあたりエディションごとに制限事項がございます。
制限事項 | STR | PRO | ULT |
クラスタの最大ノード数 | 5ノード | ||
クラスタの最大VM数 | 25VM | ||
1VMあたりの最大メモリ割り当て量 | 96GB | ||
クラスタごとに管理するkubernetesクラスタの最大数 | 1 | 2 |
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2024年2月15日時点の情報となります、最新情報は下記Nutanix公式サイト、若しくはDIS担当営業までご確認ください。
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 |
仮想マシン(VM)数 |
NCI-Edge の特長
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仮想マシン(VM)数課金のNCIライセンス。
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1~20弱VMを動かす拡張見込みない中小規模環境では通常のコアライセンスより安価に調達可能。
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NCI-Edgeから通常のNCIへの切り替えは買い直しでの対応。将来的に制限事項以上の拡張が見込める場合はライセンス期間を区切った購入を推奨。
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NCI PROでのAddOnライセンスはサポート対象外。Advanced Replication AddOn /Security AddOn機能を利用するには、NCI-Edge ULTが必要。
NCM:Nutanix クラウドマネージャー
運用・管理機能を拡充するライセンス
Nutanix製品の運用・管理機能を拡充するライセンスです。旧ライセンス体系で提供されていた「Prism」ライセンス、単独ライセンスのCalm等のライセンスが統合されたものです。また、製品名とライセンスの両方に「Prism」が利用されていて誤解が多く起こりましたが、新ポートフォリオでのライセンス名称と製品名の変更で分かりやすくなりました。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
エディション | 機能 |
ULT | Self - Service(旧 Calm)全機能 Nutanix Security Central |
PRO | Intelligent Operations(旧 Prism ULT 相当) Self - Service(旧 Calm)一部機能(IaaS VM Blueprint、ランブック) Cost Governance(旧 Beam) |
STR | Intelligent Operations(旧 Prism PRO 相当) |
ライセンスカウント方法
利用状況 | ライセンスカウント方法 |
オンプレミス | 物理 CPU のコア数 |
SaaS(パブリッククラウドあり) | 仮想インスタンス数 |
NCMの特長
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旧Prism STR 相当の機能はNCIライセンスに無償付帯
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Prism Centralに適用するライセンスであり基本的な考え方は旧ライセンス体系のPrismライセンスと同じ
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PRO、ULTにSaaS AddOnライセンスを購入することでオンプレミスにパブリッククラウド管理の機能を拡張することも可能
NCP:Nutanix クラウドプラットフォーム
NCI+NCMをセットにしたライセンス
NCPライセンスは、NCIライセンスとNCMライセンスの2つがセットになったライセンスです。NCIライセンスとNCMライセンスを別々で購入いただくより、セット価格としてより安価に提供しています。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
エディション | 機能 |
ULT | NCI ULT & NCM ULT |
PRO | NCI ULT & NCM PRO |
STR | NCI PRO & NCM PRO |
ライセンスカウント方法
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NCI、NCM と同じライセンスカウント方法になります。
利用状況 | ライセンスカウント方法 |
オンプレミス | 物理 CPU のコア数 |
SaaS(パブリッククラウドあり) | 仮想インスタンス数 |
NCPの特長
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NCIライセンスとNCMライセンスをまとめることにより、セット価格としてより安価に提供
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NCPライセンスのエディションと、NCPで提供されているNCI・NCMライセンスのエディションは異なるので注意が必要
コアライセンスのエディション別機能まとめ
Nutanix HCIにおいてコアとなるライセンスの機能を下記にまとめています。
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。
上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
Nutanix クラウドインフラストラクチャ(NCI) | |
ULT | 旧 AOS ULT 相当機能 Advanced DR (同期、ニアシンク、ランブック等) Flow Network Security (マイクロセグメンテーション) Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon) |
PRO | 旧 AOS PRO 相当機能 マルチサイト非同期DR Flow Virtual Networking (オーバーレイネットワーク) |
STR | 旧 AOS STR 相当機能 圧縮 & 重複排除 |
NCI - Data | |
ULT | NCI ULT から Flow Network Security (マイクロセグメンテーション) Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon) AHV のサポートを除外 |
PRO | NCI PRO から Flow Virtual Networking (オーバーレイネットワーク) AHV のサポートを除外 |
STR | NCI STR から AHV のサポートを除外 |
Nutanix クラウドマネージャー(NCM) | |
ULT | Self - Service(旧 Calm)全機能 Nutanix Security Central |
PRO | Intelligent Operations(旧 Prism ULT 相当) Self - Service(旧 Calm) 一部機能(IaaS VM Blueprint、ランブック) Cost Governance(旧 Beam) |
STR | Intelligent Operations(旧 Prism PRO 相当) |
Nutanix クラウドプラットフォーム(NCP) | |
ULT | NCI ULT & NCM ULT |
PRO | NCI ULT & NCM PRO |
STR | NCI PRO & NCM PRO |
周辺ライセンスについて
NUS:Nutanix ユニファイドストレージ
ストレージサービスをまとめたライセンス
旧ライセンス体系では、FilesやObjectsなどそれぞれ製品ごとにライセンスが分かれていましたが、今回ストレージサービス系は統合され NUSライセンスとして提供されます。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
エディション | 機能 |
PRO | Files Storage Volumes Blook Storage Mine Backup Appliance |
STR | Files Storage(諸条件あり) Objects Storage |
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 |
利用可能なストレージ容量(TiB) |
NUSの特長
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旧ライセンス体系ではストレージサービスごとに別々のライセンスが必要だったが、新ポートフォリオではNUS PROライセンスのみで全ストレージサービスの利用可能
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Files Storageには、File Analyticsの利用権利が引き続き提供
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1つのクラスタではPRO、STRのどちらかのエディションしか利用できない。PROを購入してクラスタ内でObjects StorageとFiles Storage、Volumes Block Storageを使うことは可能。
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DedicatedでNUSライセンスを利用する場合、ストレージサービスの利用に必要な仮想アプライアンス以外にノード当たり1VMまで稼動が可能
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Volumes Block Storageは外部物理サーバーからiSCSIボリュームによるマウントが可能
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Dedicatedの場合、NUSライセンスにSecurity機能、Advanced Replication機能をAddOnライセンスとして追加可能
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NUS StarterでのFiles Storageは、1クラスタあたり500TiB以上の容量且つ、ランダムIOが必要ない/少ないアーカイブ用途のみ利用可能。
NDL:Nutanix Data Lens
ランサムウェア等のサイバー攻撃からデータを守る NUS アドオンライセンス
Nutanix Data Lens は、Nutanixユニファイドストレージ(NUS)上のデータに対して、ランサムウェアへの耐性とグローバルなデータ可視性を提供するSaaSベースのサイバーストレージソリューションです。異常なアクティビティを特定し、ユーザーの行動を監査し、コンプライアンス要件を遵守することで、能動的にデータセキュリティリスクを評価して軽減します。
エディション別機能
Nutanix Data Lensは現在、2種類のライセンスモデルでの提供となります。
エディション | 機能 |
Free | ファイルおよびオブジェクトデータ分析のみ |
Premium | NDL Free 機能全般 ランサムウェアからの保護と回復、アクセス許可のリスク分析、監査、行動分析とアラート、アクティブなリスク修復 |
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2024年2月19日時点の情報となります、最新情報は下記Nutanix公式サイト、若しくはDIS担当営業までご確認ください。
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 | |
Free* | NUS PRO利用で無償付帯 |
Premium | TiB 単位 |
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Data Lens Freeアドオンは、NUS PROでのみ利用可能です。
NDLの特長
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NUS のアドオンライセンス。
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NDLでは、マルウェアシグネチャと振る舞い分析を活用することで、既知と未知のランサムウェアの検出が可能。
NDB:Nutanix データベースサービス
データベースライフサイクル管理の自動化
旧ライセンス体系ではNutanix Eraと呼ばれていましたが、新ポートフォリオでは「Nutanix Database Service」となります。購入形態は、NCI/NCPライセンス等を既に保有しているユーザー向けのAddOnライセンスと、NCI/NCPライセンスを必要としないStandaloneライセンスの2形態です。AddOnライセンスとStandaloneライセンスは別のSKUでありどちらを利用するか購入時に選択が必要です。
提供/ライセンスカウント方法
提供方法 | ライセンスカウント方法 |
NDB Standalone | 物理 CPU のコア数 |
NDB AddOn for NCI(PRO or ULT) |
NDBの特長
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他ライセンスではあるエディション(ライセンス階層)は存在しない
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Standaloneライセンスの場合、NCI ULTライセンスがあわせて付与される。データべースと関係の無い仮想マシンの稼働も可能。
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StandaloneライセンスとAddOnライセンスではSKUが異なり、購入後のモード変更は不可
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AddOnライセンスはクラスタ全体で購入する必要はなくデータベースを使用している部分のみのライセンス購入が可能
NCI-VDI:Nutanix エンドユーザーコンピューティング
VDIサービスの展開に最適なライセンス
旧ライセンス体系では、VDI-Coreというライセンスで提供されていたVDI向けのライセンスは、新ポートフォリオではNCI-VDIとなり3つのエディションが提供されます。
エディション別機能
エディションは上位エディションから順にUltimate(ULT)、Professional(PRO)、Starter(STR)です。上位エディションは下位エディションの機能をカバーしています。
エディション | 機能 |
ULT | NCI ULT + NUS PRO(100GiB/1 ユーザー) ※ Nutanix Kubernetes Engine(旧 Karbon)は除外 |
PRO | NCI PRO + NUS PRO(50GiB/1 ユーザー) |
STR | NCI STR + NUS PRO(1TiB/1 クラスター) |
ライセンスカウント方法
ライセンスカウント方法 |
同時接続ユーザー数 |
NCI-VDIの特長
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VDIに接続する同時接続ユーザー数でカウント
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NCI-VDIライセンスでは、VDIで利用する仮想マシン以外にVDIで必要な管理コンポーネントに限定してライセンスカウントから除外して稼働させることが可能
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VDIの使用ソフトウェアに制限はなく、Microsoft Remote Desktop Service(RDS)やVMware Horizonなど多くのVDI/SBCソフトウェアの利用に適用が可能
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エンタイトルメントとして付与されるNUS PROライセンスはVDIプロファイルにのみ利用可能。他クラスタでは利用不可。
ライセンス選定/SKUについて
ライセンス選定について
ユースケース別に合うと思われるライセンスを簡単に記載しています。エディションについては下記の通り表記しています。
Starter→STR、Professional→PRO、Ultimate→ULT
SKUについて
新ポートフォリオのSKUはアルファベットと「-」の組み合わせで表記されます。
例)NCI-PROライセンス Productionサポートの場合
製品名称について
新ポートフォリオへのライセンス体系の変更により、1部製品名が変更されました。
NCI | |
AOS (Distributed Storage) |
AOS Storage |
AHV | AHV |
Karbon | Nutanix Kubernetes Engine |
Leap | Disaster Recovery |
Flow | Flow Network Security |
Clusters | Nutanix Cloud Clusters (NC2) |
NCM | |
Prism PRO | Intelligent Operations |
Prism ULT | |
Calm | Self-Service |
Beam | Cost Governance |
Security Central | Nutanix Security Central |
NUS | |
Files | Files Storage |
Objects | Objects Storage |
Volumes | Volumes Block Storage |
Mine | Mine Backup Appliance |
NDB | |
Era | Nutanix Database Service |
NCI-VDI(SKU:EUC) | |
VDI Core | VDI |
Frame | Frame |