AWS 第33回『DISオリジナル 月額固定プラン for AWS のご紹介』

こんにちは、DIS AWS推進チームです。

今回はDISが提供するAWS新プランのご紹介です。
AWSは従量課金と膨大なサービスを組み合わせて、コストや構成を最適することができるのがメリットですが、予算取りが難しいので価格固定してほしい、知見が無いので適切なサービスを選定してほしいという要望もいただいておりました。
この度リリースした「月額固定プラン for AWS」はこれらの要望にお応えしてキッティング済みEC2(仮想サーバー)の構成・料金を完全固定で1年間ご利用いただけるプランとなっております。

既存の従量課金の通常プラン、プリペイド型の「プリペイドチャージ for AWS」に続く、DIS 3つ目のプランとなりますので、比較のうえ最適なものをご検討いただけますと幸いです。各種プランの詳細は下記リンクよりご覧ください。

従量課金の詳しい説明はこちら

プリペイドチャージ for AWS の詳しい説明はこちら

また、新プランの販売支援サイトも開設されております。ご契約の流れなど詳しく掲載されておりますのでご検討いただく際は併せてご覧いただけますと幸いです。

本コラムでは構成の異なる2つのモデルのコンセプトと仕様を中心にお伝えしてきます。

パブリックモデル

パブリックモデルはオンプレミスでよくご利用いただくサーバー構成をもとに、 Windows Server を搭載した EC2(仮想サーバー) とAWSサポートをパッケージングしました。
このモデルをご利用いただくことで、初めてのAWSプロジェクトや検証でEC2を起動するときに躓く、サービス選定やネットワーク設定が上手くいかないといった課題が解消できます。
納品されましたらすぐにリモートデスクトップ接続して利用開始いただけます。グローバルIPアドレス宛に接続することになりますが、AWSのFW機能の一つであるセキュリティグループ(SG)で接続元アドレスやプロトコルを絞ることが可能です。
納品後もAWS上のトラブルはAWSサポートへ問い合わせが可能ですので、「とりあえず1台、 AWSで Windows Server を動かしたい」ときに是非ご活用ください。

おすすめの利用ケース
・すぐに使いたい開発用サーバーとして
・部署で利用するWebサーバーとして
・誤課金されないEC2検証環境として

キッティング内容 / 仕様

パブリックモデルのキッティング内容は下記の通りです。リージョン、OSバージョン、ファイアウォール設定をご指定いただくだけですので、構成に時間をかける必要はございません。もちろんデフォルトのままご利用いただくことも可能ですので、進めやすい方法でご注文ください。

VPNモデル

つづいてパブリックモデルの構成にVPNを追加したモデルのご紹介です。拠点~VPN経由での利用に限られるため、よりセキュアで実用的な構成となっています。
構成が決まっているパッケージソフトのインフラ用途でリピートいただいたり、ADサーバーをAWS上に1台追加、社内データの2次バックアップするといったBCP対策、クラウド活用の足掛かりにもおススメです。もちろん、パブリックモデルの用途をVPN経由で利用することもできます。

おすすめの利用ケース
・パッケージソフトインフラとして
・セカンダリADサーバーとして
・BCP対策、クラウド活用の第一歩として

キッティング内容 / 仕様

VPNモデルのキッティング内容は下記の通りです。VPNとオンプレミス側NWを考慮する分パブリックモデルよりわずかに項目が多くなります。決定にあたり弊社のAWS専任担当がご支援させていただくことも可能ですので、必要あれば担当営業までお申し付けください。

  • VPNのキッティングにオンプレミス拠点側VPN装置の設定およびサポートは含まれておりませんので、メーカードキュメントを参照して設定ください。販売店様が管理されている機器でない場合、導入された協力会社様やNWベンダー様にご対応いただける状態でのご利用を強く推奨いたします。

<代表的なメーカーの公開ドキュメント>

共通特典

各プラン共通でAWS操作手順書が付帯します。セキュリティ設定やサーバー停止/起動といったメンテナンス手順も掲載されていますので、納品後も安心してご利用いただけます。

注意事項

最後にプラン利用の注意事項を掲載させていただきます。キッティング内容と重複する事項もございますが、改めてご確認いただけますと幸いです。

前提

  • 本プランの取扱いには別途、AWS販売店登録、iKAZUCHI(雷)利用申込が必要です。
  • 本パッケージは年間契約のサービスであり、契約期間中の途中解約はできません。
    (※サービス利用を中止しても残りの期間の請求は発生します。)
  • プランは契約時の固定価格で提供され、為替やAWS側の価格改定の影響を受けません。
  • キッティングパラメータは本コラムか販売支援サイトをご参照ください。
  • パラメータシートやテスト仕様書の納品はございません。
  • サービス仕様は固定され、原則として変更はできません。

共通

  • 対応範囲はOS起動までです。操作ガイドを参照しログインいただき販売店様にてOS、ミドルウェア、アプリケーション設定を実施してください。
  • OSログイン手法はRDPのみとなります。AWSのその他接続方法はご利用いただけません。
  • AWSのバックアップ機能はご利用いただけません。
  • 本プランのt3インスタンスはStandardモードで動作します。Unlimitedへの切り替えはできません。

パブリックモデル

  • サーバー停止/起動でパブリックIPアドレスがつけ変わります。

VPNモデル

  • 仮想サーバーはAWS上からインターネットへ接続することができません。必要な場合にオンプレミスNW経由の接続をご検討ください。
  • ユーザ側VPN装置に固定グローバルIPアドレスが必要です。
  • オンプレミス側作業は販売店様(E/U様)にて実施いただく必要がございます。販売店様(E/U様)が管理している機器か、導入された協力会社様、NWベンダー様にて作業可能な状態でのご利用を強く推奨いたします。
  • 技術的な相談やトラブルシュートはお受けできません。AWSビジネスサポートへお問合せください。

まとめ

今回は新プラン「月額固定プラン for AWS」をご紹介させていただきました。販売店様のAWSビジネスを加速させる手段の一つになれば幸いです。また、AWSやりたいけど本プランでは要件を満たせない、といった場合には通常プランや構築メニューもご利用いただけますので、お気軽に担当営業までお問合せください!

最後までお読みくださりありがとうございました。

--Let's Enjoying Amazon Web Services!

マルチクラウドの記事