PC端末を使ってパスワードレス認証を利用する方法を説明します。

「パスキー」に対応したパスワードマネージャーを利用したPCやスマートフォン・タブレットを、デバイス登録してパスワードレス認証することが可能です。
ここでは、Chromeブラウザの「Googleパスワードマネージャー」を使う場合の手順を例としてご案内します。

Googleパスワードマネージャーの利用設定

この設定を利用するには、以下のような環境が必要になります。

・Googleアカウント
・パスキー対応デバイス(以下のいずれかで、Googleアカウントの利用ができる事)
 Windows、macOS(Chromeブラウザ使用時)
 Android 9.0以降のスマートフォンやタブレット(画面ロック設定が必要)
 iOS 17以降のiPhoneやiPad(Chromeブラウザ使用時)

※Chrome以外のブラウザや、Googleアカウントでログインをしていないと設定できません。
 ご利用者様の会社のポリシーによってはご利用いただけない場合もございます。
 対応可否について分からない場合は、御社のシステム管理者にご確認ください。

パスキーとは?

パスキーは、パスワードに代わる安全で簡単なログイン方法です。
指紋認証、顔認証、またはデバイスの画面ロック(PINやパターンなど)を使用して、対応するウェブサイト・アプリにログインできます。
パスワードを覚える必要がなく、フィッシングやハッキングのリスクも低減されます。
Googleパスワードマネージャーに保存されたパスキーは、複数のデバイス間で同期され、暗号化されるため高い安全性が保たれます。

※パスキーおよびGoogleパスワードマネージャーについては、Google社のページの情報もご確認ください。

利用PCでGoogleパスワードマネージャーが利用できるのか確認する方法

Chromeブラウザの右上のメニューより、Googleアカウントにログイン中と表示されているかをご確認ください。
パスワードと自動入力>Googleパスワードマネージャーが表示されている、設定でパスキーの使用と保存が有効であれば利用可能です。

DIS-IDポータルでのデバイス登録

このガイドではWindows11のChromeブラウザを利用した操作画面を使用しています。(利用環境やバージョンにより表示が異なる事があります)

1.
ChromeブラウザでDIS-IDポータルへアクセスしてから、「多要素認証の設定」メニューを開きます。

2.
画面下部より、パスワードレス認証で利用するデバイスを登録します。

※パスワードレス認証に使用するデバイスの登録を行うまで、パスワードレス認証のラジオボタンは選択できません。
デバイス登録をするとパスワードレス認証の設定が可能になります

3.
「デバイス名」に登録名を自由入力の上、「登録する」ボタンをクリックしてください。
(デバイス名は128文字以内で自由に設定いただけますが、スペースは含めないようにしてください。)

4.
デバイス登録の確認ダイアログが表示されます。
問題なければ「OK」をクリックしてください。

5.
ログインするパスキーを作成しますか?とダイアログが表示されます。
今回はGoogleパスワードマネージャーにパスキーを保存するので、「作成ボタン」を選択してください。

※Chromeブラウザを利用していないと、Googleパスワードマネージャーの保存の表示がされません。

<補足>
「別の方法で保存」ボタンをクリックすると、保存場所の選択表示に変わります。Windows Helloや外部セキュリティキーを認証器として登録される場合は選択をしてください。
(今回の事例では、Googleパスワードマネージャーを選択します。)

6.
PINを入力してくださいという表示になります。
このPINはGoogleパスワードマネージャー専用の認証コードです、利用者様にて設定されたPINコードを入力してください。

※DIS-IDのパスワードや認証コード、また利用PCのログイン時のPINコード(暗証番号)とは異なります。
利用者様でGoogleのサイトで事前に設定したPINコードがあれば、それを入力してください。

<補足>
入力されたPINに誤りがあると、再入力の画面に変わります。
GoogleパスワードマネージャーのPINが不明な場合は、「PINを忘れた場合」ボタンからGoogle社のサイトで再設定をしてください。

7.
正常に登録が行われると「端末の登録が完了しました。」というメッセージが表示されます。
Chromeブラウザには「パスキーを保存しました」と表示されます。

※ここまで操作をしても、【登録済みデバイス一覧】に登録を行ったデバイスが表示されない、あるいはエラーになった場合は、 登録操作に時間がかかりすぎている可能性があります。やり直してください。

8.
多要素認証の設定画面下部の【登録済みデバイス一覧】には、登録したデバイス名が表示されます。
登録デバイス一覧に表示されれば、デバイスの登録は完了です。

※登録直後は「認証で利用したブラウザ」の箇所は空欄になっています。
次回にパスワードレス認証でログインを完了するとブラウザの情報が表示されるようになります。

9.
認証機器の登録が1つ以上完了すると、認証方式の選択で「パスワードレス認証」のラジオボタンの選択ができる状態に変わります。
パスワードレス認証を選択して、「有効にする」ボタンをクリックします。

10.
パスワードレス認証に認証方式を切り替えるために、ログアウト確認のダイアログが表示されます。問題なければ「OK」をクリックします。

11.
ログアウトするとDIS-IDポータルのログイン画面の表示に変わります。
これで、Googleパスワードマネージャーのパスキーの保存設定は完了です。

設定後の iDATEN(韋駄天)へのログイン方法については、下記の説明を参考にしてください。

<ワンポイントアドバイス>
上記の方法で一度パスキーを登録すれば、同じGooeleアカウントでログインしている他のPC、スマートフォン・タブレットでもパスワードレス認証でログインが可能です。
デバイス毎に登録する必要はありません。(パスキーに同じDIS-IDが登録済の場合は、追加してデバイス登録を行うことはできません)



※上記の説明ではWindowsのChromeを利用していますが、Mac版のChromeブラウザでも同様に設定可能です。
 登録したパスキーはGoogleパスワードマネージャーに「common.auth.pc-daiwabo.co.jp」として表示されます。

GoogleパスワードマネージャーのパスキーでiDATEN(韋駄天)にログインする方法

Googleパスワードマネージャーのパスキーで、 iDATEN(韋駄天)にログインする手順を説明します。
事前に上記の設定を行ったてからアクセスしてください。

1.
ChromeブラウザでiDATEN(韋駄天)にアクセスします。
画面右側の「DIS-IDでログイン」ボタンをクリックします。

2.
「DIS-ID(メールアドレス)」の入力画面が表示されます。
DIS-ID(メールアドレス)を入力して、「次へ」ボタンをクリックします。

3.
認証方法をパスワードレス認証に設定していると、「認証器でログイン」というボタンが表示されるようになります。ボタンをクリックします。

※パスワードの入力画面が表示された場合は、パスワードレス認証の設定が完了していません。(メール認証かSMS認証になっています)

4.
PINを入力してくださいという表示になります。
このPINはGoogleパスワードマネージャー専用の認証コードです、利用者にて設定されたPINコードを入力してください。

※DIS-IDのパスワードや認証コードとは異なります。
PINの入力に誤りがなければ自動的に画面表示が変わります。

※PINコードを忘れた場合は、「PINを忘れた場合」ボタンをクリックしてGoogleパスワードマネージャーのPINを再設定してください。

5.
認証が完了すると、DIS-IDのログインが同時に実行されます。
ログインが成功すると、iDATEN(韋駄天)の画面が表示されます。

※パスワードレス認証では認証コードの通知は発生しません。
※「セッションがタイムアウトしました。」とエラー表示された場合は、「再認証ボタン」をクリックしてからやし直してください。

以上でログイン方法の説明は終了です。
ログイン後にエラー表示になるような場合や、ログイン先をDIS-IDポータルに切り替える場合は以下のガイドを参考にしてください。

パスワードレス認証の設定を解除する方法

<ワンポイントアドバイス>
認証機器の紛失や買い替え、パスワードマネージャーのアカウント削除などでパスワードレス認証でログインができなくなった場合は、管理者または弊社営業担当者まで「認証初期化」の依頼をしてください。

初期状態のメール認証に戻りますので、改めて認証方式の再設定を行ってください。

2025/07/15作成
2025/07/29更新