基礎情報
UPS
UPSとは?
UPSはなぜ必要?
UPSは、もともと金融機関のオンラインシステムなどの重要なシステムを、停電や落雷などの電源トラブルから守る電源バックアップ用の機器として普及してきました。電源供給が安定している日本ではUPSの必要性を感じないかもしれませんが、人間が感知できない瞬停などは実は頻繁に起こっています。ますます複雑化、高度化するネットワーク環境上で高性能機器を安定稼動させ、ハードディスクの破損や情報・データの喪失を防ぐために必須の機器となっています。
様々な電源トラブル
UPSを使っていれば!
UPSの種類
通常運転時は商用電源からの電力を、インバータを経由して出力し、同時にバッテリへも充電します。インバータは電源に含まれるノイズを取り除き、常に電圧値を調整するので安定した給電が可能となります。また、バックアップ運転に切り替わる際の瞬断もありません。
【特徴】
●常に安定した出力
●出力波形は正弦波
●バックアップ切替時の瞬断がない
基本構造は常時商用給電方式と同じですが、AVR(電圧安定化)機能が付加されています。電圧を変換するトランスを経由することで、通常時でも電圧をAC100V出力に近づけるよう調整し、安定的に電圧を供給することが可能です。
【特徴】
●AVR(電圧安定化)機能により常時商用給電方式より安定した電圧で供給可能
●出力波形は正弦波
●高機能でありながら比較的安価な価格設定
通常運転時は商用電源からの電力をそのままスルーで出力し、同時にバッテリへ充電してバックアップ運転に備えます。電源異常が発生してからバッテリ給電によるインバータ運転に切り替わるまで瞬断が起こりますが、パソコンやサーバなどの一般的なOA機器ではほとんど問題がありません。
【特徴】
●通常時UPS内部の消費電力が少ない
●小型・軽量
●出力波形は正弦波出力(BV/BW/BYシリーズ)と矩形波出力(BX/BZシリーズ)の2種類