HP Protect and Trace with Wolf Connect
電源オフ、通信オフラインの状態で利用できるMDMソリューション
電源オフ時やインターネットに接続されていないときでもPCの位置情報を探索し、遠隔からのロック、データ消去が可能。エンドポイントにおける潜在的なデータ侵害のリスクを低減します。
MDMの課題
HP Wolf Security による調査では、IT管理者の 70% がハイブリッド ワークによって、ノートPCの紛失や盗難リスクが高まると回答しています。ノートPCは、常時ネットワークに接続されバッテリ駆動を前提としているスマートフォンと違い、当初設計においてオフィスの中など据え置き有線接続を前提としています。そのため、オフィスの外に出るとリモートでの管理機能は信頼できないという点が業界全体の悩みでした。
つまり、ノートPCやそのデータを保護するソリューションとして一般的なMDM(Mobile Device Management)を活用するには、インターネットに接続されている必要がありますが、以下の課題は長年にわたり解決できていません。
- SIM を抜かれて
通信できない状態では
ワイプ&ロックができない - 電源をOFF にした状態、
スリープ状態では
ワイプ&ロックができない - 通信状況次第では
リアルタイムで
状況把握ができない - 海外では
使えない
「HP Protect and Trace with Wolf Connect 」は、紛失または盗難されたノートPCがWi-Fiやインターネットに接続されていない場合や電源オフの場合でも、ノートPCのデータを保護。
NIST(米国国立標準技術研究所)が定めるパージ(除去)レベルでデータ消去を遠隔から実行できる他、強力な操作ロックや現在地の探索も可能な革新的なエンドポイントセキュリティです。ハイブリッドワークで使用するノートPCの、リモート管理の信頼性を飛躍的に高めます。
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紛失・盗難されても
現在地をリアルタイムで 探索 -
決して解除できない操作 ロック
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電源・通信オフでも確実にデータ 消去
※NIST(米国国立標準技術研究所)が定めるパージ(除去)レベルでデータ消去を遠隔から実行
HP Protect and Trace with Wolf Connect
電源オフ、通信オフラインの状態で利用できるMDMソリューション
導入メリット
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資産運用を一括管理
ハイブリッドワーク、各種アプリケーションの専用システムなど、さまざまな場所で活用するノートPCの管理を徹底します。
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データセキュリティを強化
ノートPCを紛失したり盗難された場合でも、遠隔からデータ消去やロックができることで、不正なアクセスからPCのデータを保護します。
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利益減少のリスクを低減
ノートPCの紛失による業務データの紛失や、情報漏洩の可能性からつながるビジネス停止を防ぎ、業務中断・利益減少のリスクを低減します。
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迅速にノートPCを探索
ノートPCを紛失したり盗難された場合でも迅速に発見し、業務データの紛失を防ぐことができます。従業員は安全で安心な環境で業務に集中することができます。
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持続可能なデバイスの
ライフサイクル導入から廃棄、再発行、リサイクルまで一貫したノートPC管理が可能。紛失リスクの低減により、導入から廃棄、リサイクルまでの一貫したノートPC管理が可能となり、より持続可能なデバイスのライフサイクルに貢献します。
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コンプライアンスリスクを低減
ノートPCの紛失による業務データの紛失や、情報漏洩の可能性からつながる法的責任や社会的評判の失墜を防ぎ、コンプライアンスリスクを低減します。
ソリューションの構成
HP Protect and Trace with Wolf Connectは、世界中のPCを探索、ロック、消去するHP独自のサービスを提供。グローバルなモバイル通信とGPS技術を採用することで、MDMの課題を解決します 。また、タイムリーに位置情報を提供し、PCの電源が切れていたり起動しない場合も機能し続けます。
※スワイプで左右に移動します。
PCを紛失した場合の探索例
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ユーザーが
PCを紛失 -
IT管理者に
紛失を報告 -
IT管理者が遠隔からPCを
ロック&データ消去 -
IT管理者がPCの
位置をユーザーに通知
PCの位置を確認後
-
PCを確保できた場合
IT管理者がロック解除用コードを提供、環境構築して再利用
-
PCを確保できない場合
ロック&データ消去済で情報漏洩の防止を継続
「HP Protect and Trace with Wolf Connect」-PCの探索と操作ロックのデモンストレーション
対応モデル
ビジネスノートPC | 対応モデル販売開始日 | HP eSIM Connect(4G LTE)との併用 |
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HP Dragonfly G4 | 2024年4月 | 〇 |
HP Elite x360 830 G11 | 2024年7月 | 〇 |
HP EliteBook 1040 G11 | 2024年7月 | 〇 |
HP EliteBook 835 G11 | 2024年8月予定 | 〇 |
HP EliteBook 630 G11 | 2024年8月予定 | 〇 |
HP EliteBook 640 G11 | 2024年8月予定 | 〇 |
モバイルワークステーション | 対応モデル販売開始日 | HP eSIM Connect(4G LTE)との併用 |
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HP ZBook Firefly 16 G11 intel | 2024年4月 | × |
HP ZBook Firefly 14 G11 intel | 2024年5月 | × |
HP ZBook Fury 16 G11 intel | 2024年5月 | × |
HP ZBook Power 16 G11 intel | 2024年6月 | × |
HP ZBook Firefly 14 G11 AMD | 2024年6月 | × |
HP ZBook Power 16 G11 AMD | 2024年6月 | × |
※2024年7月現在のもので、今後、販売予定の製品が含まれます。価格はHP Protect and Trace with Wolf Connect対応PCと一体となります。単体での販売をおこなっていないため、追加購入はできません。一部の製品は大規模導入のみの対応となります。
HP Protect and Trace with Wolf Connect 導入の流れ
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STEP 1 : HP Protect and Trace with Wolf Connect に対応した専用モデルの購入
HP Protect and Trace with Wolf Connectモデルには、下記が含まれています。
- クラウド管理ソリューションを使用するためのライセンス
- 購入サービス期間における管理対象PCとクラウド管理ソリューション間の通信契約
(4G LTEおよび5Gモジュールによるインターネット通信は含まれません)
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STEP 2 : クラウド管理ソリューションの準備※1
専用フォームからお申し込みください。
(HP IDまたはMicrosoft IDが必要となります。)HP Active CareまたはHP Proactive Insightsを既に導入いただいている場合、クラウド管理ソリューションの準備は必要ありません。
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STEP 3 : 管理対象PCにエージェントインストール
クラウド管理ソリューションにログイン後、エージェントを入手の上、管理対象PCにエージェントをインストールします。
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STEP 4 :ロックまたは消去を実施するための承認環境の準備※2
- クラウド管理ソリューションにて、「Lost Device Admin」(紛失デバイス管理者)ロールを持つアカウントを作成します。
- ロックまたは消去を実施するために、管理者PCに承認用アプリケーションをインストールします。
(最低1台以上)
発見機能のみを使用する予定の場合、承認が不要なため、承認環境準備は必要ありません。
HP Wolf Connect 利用開始
HP Wolf Connect を利用開始するためには対応モデルの購入後、上記すべてのSTEPをおこなう必要があります。詳細手順につきましては以下をご確認ください。
サービス仕様書
提供するサービス内容、および各種条件は、「サービス仕様書」をご確認ください。
詳しくはこちらHP Protect and Trace with Wolf Connect
電源オフ、通信オフラインの状態で利用できるMDMソリューション
よくあるご質問
HP Protect and Trace with Wolf Connectのご購入およびご利用中によくあるご質問をまとめています。
- Wolf Connect対応PCは購入方法は?
- ご購入はコールセンターもしくは弊社営業担当までお問い合わせください。
- Wolf Connectはサービス単体で購入できますか?
- Wolf Connect単体での販売は行っておりません。Wolf Connect対応PCを購入ください。
- 既に購入済みのPCに、Wolf Connectを追加購入できますか?
- Wolf Connectは単体での販売を行っていないため、追加購入はできません。
- Wolf Connectはマルチベンダー対応をしていますか?
- Wolf Connectは、Wolf Connectに対応したHP製パソコンでのみ使用することができます。
- インターネットにアクセスできる環境がありませんが、Wolf Connectは使用できますか?
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管理対象PCを管理するために、弊社クラウド管理ソリューションを使用します。
そのため、クラウド管理ソリューションを使用するためのインターネットアクセスが必ず必要となります。※お客様のネットワーク環境の準備が必要となる場合があります。
- 最低購入台数はありますか?
- 1台から購入が可能です。(お客様専用モデルを準備する場合を除く)
ただし、Wolf Connect対応モデルの使用にあたり、複数の管理者が必要となりますので、25台以上での使用を推奨します。 - Wolf Connectが対象となるHP製品は何ですか?
- 日本で販売するWolf Connect対応PCは 対応モデル よりご確認ください。
- Wolf Connectには何が含まれていますか?
- Wolf Connect対応PCを購入することで、購入された契約期間(5年)中に使用できるWolf Connect専用通信機能とその契約、クラウド管理ソリューションおよび承認アプリケーションが利用できます。
利用開始にあたり、クラウド管理ソリューションおよび承認アプリケーションの準備が必要となります。 - Wolf Connectに含まれる通信回線契約はどういったものですか?
- 購入した契約期間(5年)中に使用できるLTE Cat-Mを使用したクラウド管理ソリューションとWolf Connect対応PC間の専用ナローバンド通信になります。
HPが独自にグローバルで提供する通信回線契約のため、お客様による契約は不要です。 - Wolf Connectの契約期間は延長できますか?
- 契約期間は延長できません。必要な契約期間にてWolf Connectをご購入ください。
- Wolf Connectの契約開始日は指定できますか?
- 指定することはできません。クラウド管理ソリューションに、Wolf Connect対応PCを登録した日、保証開始日(HP出荷日が基準)から180日もしくは最初に起動してから90日が利用開始日となります。
- Wolf Connectは海外でも使えますか?
- 使用可能です。ただし、一部の国および地域ではサポートされていません。
- Wolf Connect対応PCはどのような種類のものがありますか?
- WWANモジュールを搭載したPC(HP e-SIM Connectモデル)およびLTE Cat-Mモジュールを搭載したPC(WiFiモデル)の2種類があります。
- WWANモジュールを搭載したPC(HP e-SIM Connectモデル)でも、LTE Cat-Mモジュールを使用した専用ナローバンド通信は使用可能ですか?
- WWLANモジュールを搭載したPCでも、LTE Cat-Mモジュールの機能が含まれているため、LTE Cat-Mモジュールを使用した専用ナローバンド通信は、使用可能です。
- Wolf Connect対応PCに搭載されるLTE Cat-Mモジュールとは何ですか?
- IoT 通信用デバイス向けに設計された無線通信技術で、LTEよりも低コスト、低消費電力および広いカバレッジを実現します。
- Wolf Connectは何ができますか?
- Wolf Connectは、インターネットに接続していない場合や電源オフの場合でも、LTE Cat-Mモジュールを使用し、Wolf Connect対応PCへの「常時オン」のリモート接続を提供します。
- LTE Cat-Mモジュールを使用することで、Wolf Connect対応PCのバッテリ消費はどのような影響がありますか?
- LTE Cat-Mモジュールは、LTEよりも低消費電力が少なく、バッテリ消費にほとんど影響はありません。
フル充電した状態で電源オフした場合、おおよそ2週間通信可能です。(お客様のPC使用状況によりバッテリー消耗は異なりますので、あくまでも参考データとなります。) - クラウド管理ソリューション上のデータはどこに保存されますか?
- クラウド管理ソリューションの準備をした際、『日本』を選択した場合、米国のでデータセンターに保存されます。
また、クラウド管理ソリューションは、厳格なGDPRプライバシー規制に準拠しており、情報セキュリティに関して、ISO27001、ISO27701、ISO27017、SOC2 Type2の認定を受けています。 - 位置情報機能を無効にできますか?
- 無効にすることは可能です。位置情報を無効とした場合、ロックおよびデータ消去のみが実行可能です。
- Wolf Connectで提供されるクラウド管理ソリューション以外を使用して、位置情報の取得、ロックおよびデータ消去の実行は可能ですか?
- Wolf Connectで提供されるクラウド管理ソリューションのみが使用可能です。
- Wolf Coonect対応PCにインストールしたエージェントが削除されたり、PCが再イメージ化された場合、どうなりますか?
- HP BIOSは、エージェントが削除された場合(例えば、PCがWindows 10または11で再イメージされた場合)、再インストールを行います。
その後、エージェントは、クラウド管理ソリューションに再接続します。 - Wolf Connectで提供されるクラウド管理ソリューションを使用して、ロックおよびデータ消去の実行した後、消去証明書などは提供されますか?
- 現時点で、消去証明書などの提供はございません。
- 承認アプリケーションはなぜ必要でしょうか?
- お客様の運用上のセキュリティを確保するためです。ロックと消去機能は、悪意のある行為者により、お客様の管理対象PC全体に対して、不測の侵害や悪意のある侵害を受ける可能性があります。承認アプリケーションを必須とし、複数の承認者に責任を分散させることで、そのような可能性を大幅に軽減することができます。
また、承認アプリケーション自体は、高度な暗号技術により、漏洩を防止しています。 - 承認アプリケーションを使用した承認者は何人必要ですか?
- HP推奨は、2人以上となりますが、1人でも使用いただくことは可能です。