技術情報
とよぢぃのねっとあっぷ四方山話 第2回
DISのとよぢぃと申します。
『ねっとあっぷ四方山話・ネットアップの技術紹介(1)』をお届け。
当初はまず製品群のご紹介からかなぁ、と思っていたんですが、実はネットアップのストレージは今まさに新旧製品群の入れ替わりの真っ最中で、とても機種(モデル)が多いんですねぇ…
いきなり大量のシリーズ名/モデル名を羅列しても結局どれをどう選んでいいものかわからず困ってしまうと思ったので、まずはネットアップストレージのモデルにあまり依存しない共通の特長をいくつかご紹介しておくことにします。
特長1 ネットアップ独自のOS『ONTAP』
ローエンドモデルからハイエンドモデルまでネットアップ独自のONTAPと呼ばれる共通のOSを使用しているため、いろいろな規模や用途のネットアップストレージが複数台あっても管理者は楽チン。大規模ストレージでも高性能ストレージでも同じ管理インターフェイスで運用可能。
特長2 ONTAPは全部コミコミ
標準機能のSnapshotだけでなく、もともとはオプションとして提供されていたSnapshotからのリストア機能、バックアップやDRのための遠隔地へのミラーリング機能、データの暗号化や複数管理者認証、さらには最近猛威を振るっているランサムウェア対策機能と言ったセキュリティ機能まですべて標準でコミコミ!
オプションソフトウェアの追加購入やインストールは必要なし!
特長3 真のユニファイドストレージ
ONTAP搭載のネットアップストレージは業界初の真のユニファイドストレージ。
1台のストレージでCIFS/SMBやNFSと言ったファイルアクセスとFCPやiSCSIと言ったブロックアクセスの両方を同時に利用可能。また、Amazon S3に準拠したONTAP S3もサポート。
ASAシリーズは、OSはONTAPだがユニファイドではなくSAN専用に最適化された高性能ストレージ。
特長4 いろいろなドライブタイプに対応
ハイブリッド対応モデルではSASディスクやNL-SASディスク、さらにはSSDも搭載可能。しかも1つのシステムでこれらを混在して搭載することも可能。
最近一推しのオールフラッシュモデルではTLC SSDベースの高性能モデルだけでなく、QLC SSDベースの安価で大容量のオールフラッシュモデルもご提供。
特長5 高いデータ可用性
すべてのモデルがコントローラを二重化したHA構成。
データ保護は二重パリティRAIDのRAID-DP(RAID-6)を標準で採用。さらに高いデータ可用性が必要であれば三重パリティのRAID-TECもサポート。RAID-DP、RAID-TECともに特許取得済
みでパリティ計算の負荷が非常に小さい独自のソフトウェアRAID。
特長6 豊富なクラウド連携
ONTAPが持つポリシーベースの自動ティアリング機能やONTAPをクラウド上にデプロイして使用するCloud Volumes ONTAPなど豊富なクラウド対応サービスを提供。
また、Amazon AWS、Microsoft Azure、Google CloudはONTAPベースのクラウドストレージサービスをそれぞれ独自のサービスとして展開。
今回はネットアップストレージに共通の特長をかいつまんでご紹介しました。要は、どのシリーズのどのモデルを選んでもできることは基本的には変わらないということです。モデル選択のポイントは「必要な実効容量」と「必要な性能」の2点が主になります。
ということで、次回以降『ネットアップの製品紹介』として製品ラインアップのご紹介と、モデル選定の方法を説明させていただこうと思います。また、今回ご紹介した機能の詳細も『ネットアップの技術紹介』として追々ご紹介していく予定です。
とよぢぃ