技術情報
とよぢぃのねっとあっぷ四方山話 第3回

DISのとよぢぃと申します。
『ねっとあっぷ四方山話・ネットアップの製品紹介(1)』をお届け。
前回、技術紹介の1回めでネットアップストレージのモデルに依存しない共通機能の概要をご説明しました。その中で現在は新旧製品群の入れ替わりの時期で非常にモデルが多いという点に触れました。
今回はシリーズとモデルのご紹介です。モデルについてはできるだけ新旧の対応を付ける形で現在リリースされているモデルについてご紹介します。
FASシリーズ

FASシリーズはSASやNL-SASと言ったハードディスクでの構成が基本のシリーズ。ファイル/ブロックだけでなくオブジェクトにも対応した真のユニファイドストレージ。FASが1台あれば、それをファイルストレージとしても、ブロックストレージとしても、さらにはオブジェクトストレージとしても同時に使用可能。
モデルラインアップとしては旧(旧とは言ってもまだ販売してますが)モデルが
5つ、新モデルが3つの合計8モデル。左側が旧モデルで上からFAS9500、FAS8700、FAS8300、FAS2820、FAS2750。
右側の3つが新モデルで上からFAS90、FAS70、FAS50。なお、FASの新モデルを新規に導入する場合ですが、SASディスクでの構成はできません。旧モデルからアップグレードする際のみ旧モデルで使用していたSASディスクを使用することができるようになっています。新モデルである程度のパフォーマンスが必要な場合はSASディスクではなく、TLC SSDで構成することになります。
また、大容量のNL-SASディスクで構成することで、大規模なセカンダリシステムとしても使用できます。
ちなみに「FAS」と言うのは「Fabric Attached Storage」の略です。
AFF Aシリーズ

AFF AシリーズはもともとはFASシリーズのSSD Only構成のような位置づけのストレージシステム。
AFF AシリーズはFASシリーズと同様ユニファイドストレージですが、TLC SSDベースで構成される超高性能なオールフラッシュストレージになります。モデルラインアップはちょっとかわっていて旧モデルが5つ、新モデルが6つの11モデル。
左側が旧モデルで上からAFF A900、AFF A800、AFF A400、AFF A250、AFF A150の5モデル。右側が新モデルで上からAFF A1K、AFF A90、AFF A70、AFF A50、
AFF A30、AFF A20の6モデル。
AFF A400に対する新モデルとしてAFF A70とAFF A50の2つのモデルがあるために旧モデルの数よりも新モデルの数が1つ多くなっています。
なお、AFF Aシリーズで使用されるSSDはすべてTLC SSDですが、AFF A150のみ
SAS接続のSSDで、他のモデルでは新旧ともすべてより高速なNVMeインターフェイスのSSDを使用しています。「AFF」は「All Flash FAS」略。
AFF Cシリーズ

AFF CシリーズはAFF Aシリーズのなかのミッドレンジクラスのシステムに対して使用できるSSDをNVMe QLC SSD(ネットアップはこれを「キャパシティフラッシュ」と呼んでいます)に限定したシステム。大容量でありながらSAS構成のFASシリーズよりも高い性能を発揮できるストレージシステム。
性能的にはAFF Aシリーズにはかないませんが、コスト面ではある程度の容量を超えると同規模のFASよりも低コストでの導入も可能となるくらいコストパフォーマンスに優れたストレージです。モデルラインアップは新旧とも3つでわかりやすいものとなっています。左側が旧モデルで上からAFF C800、AFF C400、AFF C250。右側が新モデルで上からAFF C80、AFF C60、AFF C30です。
ASA Aシリーズ

ネットアップのストレージと言えばユニファイドが大きなウリの一つですが、
ASA AシリーズはユニファイドであるAFF Aシリーズからファイルとオブジェクトの機能を抜きさらにブロック(SAN)に特化したエンハンスを加えたストレージ。
ユニファイドでサポートしているブロックと比べるとパスの切り替え等がグンと早くなっていて、これまで他社のブロックストレージにかなわなかったミッションクリティカルなアプリケーション領域でも対等以上のパフォーマンスを発揮。
モデルラインアップはAFF Aシリーズ同様、新モデルが1つ多くなっています。
左側が旧モデルで上からASA A900、ASA A800、ASA A400、ASA A250、ASA
A150の5モデル。
右側がASA A1K、ASA A90、ASA A70、ASA A50、ASA A30、ASA A20の6モデルです。
AFF Aシリーズ同様、ASA A70とASA A50がASA A400のリプレース的位置づけに。
ASA A150もAFF A150同様SAS SSD構成となります。「ASA」は「All SAN Array」の略です。
ASA Cシリーズ

ASA CシリーズはAFF Cシリーズのブロックストレージ版。このシリーズはまだ新モデルがリリースされてなく、とてもシンプルなラインアップです。
上からASA C800、ASA C400、ASA C250の3モデル。
ここまで各モデルの名称のみご紹介してきましたが、それぞれのもう少し詳しい仕様等については韋駄天のネットアップ販売支援サイトをご参照ください。
さて、モデル名だけではモデル選定の参考にはなりませんね。
最後にきわめてざっくりですが、性能と容量でFAS/AFFをマッピングした表を以下につけておきます。ご参考まで。

