Windows Server(S2D) とは

Windows Server(S2D) は、Windows Server 2019をベースとした、仮想化基盤Hyper-Vと、記憶域スペースダイレクトを利用した、各ハードウェアメーカーが検証済みのHCIソリューションです。比較的低コストで導入が可能。且つ、高い運用管理性も併せ持っています。

大規模なROIの精査

リーダーは常に費用対効果を高めるよう要求されています。クラウドインフラストラクチャにより、組織は総保有コストを大幅に削減する一方で、新しいソリューションに対してコスト効率の高いテストとスケーリングを行うことが可能になります。

重大なセキュリティリスク

カナダにおけるデータ侵害による平均損失額は、中小企業の場合、600万ドルです。2013年以降にサイバー攻撃を受けた公開会社は株式市場の評価が最大で15%低下しています。

スピードと俊敏性への需要

従来のITインフラストラクチャは、市場の需要スピードと今日の顧客の期待に応えるために苦闘しています。新しいビジネスモデルを促進するAIなどの最新テクノロジを活用するには、クラウドインフラストラクチャが必要です。

Windows Server(S2D) 4つの特長

1. 低価格


Windows Server(S2D) はWindows Server 2019 Datacenter Editionの標準機能として提供されるため、追加でハイパーバイザーやSDS(Software Defined Storage)のライセンスやソフトウェアなどの購入が不要。またゲストOSのライセンスも含まれているため、Windows Server 2019 導入企業にとって、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢です。

Windows Server(S2D) を利用した時のメリット

2. 圧倒的なパフォーマンス


インテルの最新ハードウェアにOSネイティブで対応するなど、仮想化基盤としてハードウェアのスペックを最大限に活かすことで高速化を実現しています。 IOPSは約1380万。他社のオールフラッシュ(SSD)HCIが100万IOPSで「高速」とされる中では高いパフォーマンスが期待できます。

図:IOPS検証結果
*IOPS:ディスクが1秒当たりに処理できるI/Oアクセスの数。1回のI/O処理時間は平均アクセス時間とデータ転送時間を足した数値であり、このI/O処理が1秒当たり何回実行できるかがIOPS。この数値が高ければ高いほど高性能なディスクと言える。

3. 一体的で高い運用管理性


Azure との連携も含めてカバーするサーバ管理ソリューション「Windows Admin Center(WAC)」により、Windows Server(S2D) は既存の Windows Server やAzure上の仮想マシンに対して一体的な運用が可能です。

管理性の鍵を握る Windows Admin Center

4. 既に導入実績のあるハードウェアベンダーから購入可能


azureファミリーはオンプレミス、ハイブリットクラウド、パブリッククラウドをカバーする「ハイブリッドプラットフォーム」です。オンプレミス上の複雑な既存システムからのモダナイゼーションにつなげることができるプラットフォームです。

製品ラインアップ

Dell Technologies Dell EMC Solution
for Microsoft
Azure Stack HCI
Dell EMC Solutions for Microsoft Azure Stack HCIは、Microsoftストレージスペースダイレクトに最適化したDell EMC PowerEdge サーバーソリューションです。
●AXノードにてサポートOS対応を元にWindows Server(S2D)の選択が可能です。
HPE HPE Solutions
for Microsoft
Azure Stack HCI
Windows Server 搭載サーバー国内出荷台数No.1の実績を誇るHPE Gen10サーバープラットフォームに、Microsoft のHCI専用OS「Azure Stack HCI OS」を統合した認定アプライアンス。ハイブリッドクラウドの実現に向けた理想のシナリオが、ここにあります。
Lenovo ThinkAgile MX
for Azure Stack HCI
事前に統合された認定ハードウェア。Azure Stack HCIのコストパフォーマンスに加え、Lenovoの信頼性の高いHW、HW保守が魅力です。
●MX xxx1 認定ノードにてオプションでWindows Server(S2D)の選択が可能です。
FUJITSU FUJITSU Server PRIMERGY
Microsoft Storage Spaces
Direct Ready Node
Microsoft社の Software Defined Storage(SDS)を採用したMade in Japan の高い信頼性を誇る「FUJITSU Server PRIMERGY」によるHCIソリューションです。Microsoft社の認証を取得し、動作、性能に関する基準をクリアした構成を、CPU、メモリ、HDD、SSD等のコンポーネントから自由に選択し構築可能です。
NEC NEC Hyper
Converged System
for Microsoft S2D
NEC Hyper Converged System for Microsoft S2D は、共有ストレージをサーバに統合することでシンプルな仮想化基盤を実現します。
Windows Server OSの標準機能を活用してHCIを構成できるため、他のHCIに比べてソフトウェアライセンスコストを大幅に削減できる点が特長です。また、Windows Admin Centerにより、オンプレミスおよびMicrosoft Azure(クラウド環境)の統合管理を実現し、クラウド環境へのバックアップや災害対策などのハイブリッド運用が可能となります。